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【SCPコラム】闇寿司はトマトになりえないという批判【第三回】

 こんにちは、さかずきです。今回はタイトル通りカノンハブ「闇寿司」について批判を行います。賛否が分かれると思いますので、闇寿司が好きな方はブラウザバックをお願いします。また、私は闇寿司関連の記事が好きでなく、あまり記事を読み込んでいないため、上辺だけの知識となっています。それを了承の上で読み進めていただければ幸いです。

 闇寿司の解説の前にヘッドカノンという概念を説明します。カノンとは一次設定を意味し、ヘッド(頭)のカノン、すなわちヘッドカノンとは二次設定、個々人の頭の中にある設定です。例えばSCPで頻出する記憶処理について考えてみます。私のヘッドカノンでは飲むと記憶が消去・改ざんされる都合のいい薬があるということになっています。しかし他の人はメン・イン・ブラックのように光を当てると記憶が消去されるというヘッドカノンがあります。他にも催眠術師、サブリミナル効果のある映像など上げればきりがありません。SCPの世界ではこれらはどれも正しく、その答えは当人の知るものとなっています。つまりSCPの世界の設定というのは読み手にまかされています。これがヘッドカノンです。

 では闇寿司とは何かを簡単に説明します。闇寿司とは「SCP-1134-JP 爆転ニギリ スシブレード」に登場したスシブレードという競技が発展して生まれたカノンです。中でもスシブレードの邪道とされるプレイをする集団が闇寿司でスシブレードで世界を征服するという児童誌の悪役のような要注意団体です。

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 私の何が闇寿司を気に食わないかというとあまりにもシュールな点です。本家にもシュールな記事は存在します。本家にも「SCP-504 批判的なトマト」のようにシュールではありますが人気なSCPが存在します。日本支部にも「SCP-374-JP 秘密結社キャッチ&リリース」や「SCP-1241-JP うどん職人が食す!過激な流しそうめん」などいくつもシュールなSCPがあります。闇寿司とこれらの違いはその後の展開にあります。普通はTaleとしてその個々のSCPが展開されますが、闇寿司は要注意団体としてTaleから独立し、財団の世界観の中に入ってきました。これはあくまでSFを基調とする世界観の中にファンタジーが入り込んできたようなものです。私の好きな「SCP-389-JP WARSHIPS」「SCP-571-JP ニギリ・オブ・ザ・デッド」が闇寿司に取り込まれたときはすごく悲しかったです。

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 ではヘッドカノンに基づいて闇寿司を無視すればいいではないか、そう反応する方もいると思います。実際私はSCP-1134-JP以外の記事を読んでいません。しかし問題は他にあります。「SCP-1500-JP 和魂祭」をご存知でしょうか?このSCPは簡単に言ってしまえば日本支部のオールスターでのお祭りで、有名SCPや要注意団体が総出演する華やかなSCPです。このとき闇寿司ハブはなかったため、このSCPに出てはいません。しかし、もしこのような総出演的なSCPがあったら、さらにそれがキリ番であったなら、私は闇寿司を無視できなくなります。実際に「scp-2912-JP 我らの壊れたる機動精神 ブロークン・ガンダム」という要注意団体総出演で評価も100を超えている記事があります。1つのSCPから出たカノンと違って、要注意団体まで体系化されたものだとその影響力が違うわけです。

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 もう一つ闇寿司をよく思わない点がります。それは闇寿司がSCPの入り口になりかねないということです。良くも悪くも闇寿司は人気でよくSNSなどのコミュニティで話題に上がります。それをきっかけにSCPに足を踏み入れる人もいるかもしれません。そのとき、あまりの内輪っぷりに辟易してしまったり、SCP本来のSFホラーとのギャップに戸惑うことは想像に容易いです。

 結局何が言いたいかというとシュールなものを体系化するのはやめてほしいということです。私も最初、SCP-1134-JPはシュールな良記事で人気のミームになると思いました。しかし、闇寿司という体系化された巨大なハブになることで、その面白さがどんどん内向きになっていきました。解体しろなんて無茶苦茶なことは言いませんが、せめて財団世界と交わるときはSFの世界観を守って欲しいです。

 今回の記事は批判覚悟で書きました。過激なコメントでも構いません。なにか思うところがありましたら、コメントよろしくお願いします。

 

ーーーーーー追記ーーーーー

 思ったより反響が大きかったので補足の説明をします。

 まず、カノンやカノンハブについての用語ですが、自分に認識不足が大いにあったことをお詫びします。あまり記事を読み込んでいないことからスシブレートハブと要注意団体闇寿司をごっちゃにしているところがあります。そこは各自補完していただけると幸いです。次にタイトルですがもともとは「闇寿司が嫌いな理由」というものでした。しかし、これでは凡庸だと判断し、「スシブレ関連はSCPの世界観からあまりにも逸脱し内容が内を向いているので、批判的なトマトのようにシュールだけどみんなから愛されるSCPになりえない」という考えから現タイトルになりました。最後に私がスシブレ及びスシブレ関連に抱いている感情です。私は「SCP-1134-JP 爆転ニギリ スシブレード」単体についてはシュールで面白い記事だと評価しています。しかし、それが一記事のみでなく関連SCPまでに波及していくことは好きではありません。ここで重要なのは嫌いではあるが否定はしていないという点です。本文の通りSCPにはヘッドカノンという考え方があり、自分が納得いかない、好きではない記事や考え方についてはそれを個人の範疇で無視することができます。私はそれに則り、スシブレ関連を批判しましたが、各個人の活動までは批判していません。これをご理解ください。

 最後に要約すると、

①用語について知識不足があった

②タイトルを過激にしすぎた

③スシブレ関連については嫌いだが否定はしない

以上です。お騒がせしました。

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