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2019年の日記

5月22日(水)

 おばあちゃんと〇〇公園へ行った。木漏れ日が、あまりに美しいので泣きそうになった。ずっと居たい気分だった。
 見たかったナラの木(オーク)が見れて嬉しかった。大きくて、立派な木だった。そこに在るだけで美しかった。
 私が飼いたいと思っている鳥、調べてみると“ヨーロッパジュウシマツ”というらしく、名前にしようと考えている「オーク」は“ヨーロッパナラ”のことを指すという。不思議な一致を発見し、嬉しくなった。


7月24日(水)

 今日は、ちょうや花が付いている黒いパフスリーブのトップスとロングデニムスカート、ナイキ(白)という格好をしていた。全体的にダークな感じだった。
 長かった髪を切った私は、その格好がとても似合った。特に、詰め襟、キラキラのボタン、そしてボブの黒髪がとても合っていて、素敵だった。オゥパラディの香水をつけて、外に出た。
 外でも、鏡を見ては(可愛い!)と上機嫌になっていた。私は美人に見えているだろう。すれ違う人が思わずちらと見てしまうだろう。私は自分の見た目が変化したことで、自信がついた気がした。明るい表情でいられる気がした。
 夕方、家に帰っても上機嫌で、夜ご飯も作った。少し油っぽくなってしまったものの、家族分作ることが出来た。

 しかし、どんどん夜になるにつれて気分が塞いできてしまった。
 明日のことを考えた。恐ろしかった。
 パパに電話した。話したかったことと別に、引っ越しのことについて話した。気分が混乱した。そんなこと、どうでもいい。悲しかった。
 パパに再度電話した。今度は今の気持ちを伝えた。パパも困惑していた。気持ちが落ち着かないまま、睡眠導入剤を飲んだ。苦しかった。生と死の狭間で、綱渡りをしている気分だった。少しでも何かあると足を踏みはずしそうで怖かった。私は髪を切って可愛くなった。それなのに、一歩間違えると私はもう駄目になる。悲しかった。悔しかった。辛かった。救いが欲しかった。

 せっかく可愛くなって。あの猫達に会いたいと思った。

※注釈
 「あの猫達」というのは、髪を切ってもらった美容室で飼っている猫のことだと思われる。


8月16日(金)

 朝です。寝ていません。
 最近、ずっと悪い状態が続いている。毎日最悪な気分。死ぬことについて毎日思う。希望が見えない。明日が恐い。
 昨日もそうだった。ただ街をダラダラ歩いてみたものの、何もなく、自分に腹が立っていた。自分はちっとも楽しくもないことにお金を出して日々過ごしていてちっとも楽しくない。興味はあっても集中力がなくて、何も手につかない。結局、お金ばかり使って、次に進める何ものをも、つかめていない。
 今日は夜中、2時間ほど何とか眠れただけで、あとはずっと起きていた。夜中、身体のすみずみまで悲しみでいっぱいで訳もなく泣いていた。辛かった。辛い日々は続く。いつまでだろう。
 少し前まで、外出したり電車に乗ったりは出来ないものの、希望はまだ心の中にあった。でも、今となってはその希望がどんどん薄れてしまっていっているように感じる。休養に入ってから一年、徐々に回復していっていると実感しているが、いよいよ心の方がダメになってきてしまった。

*

 昔の手帳を読み返した。今もうまくいかなくて悩み続けているけど、この頃は相当辛かったのかもしれない、と読んでいて思った。「死にたい」とか「死」に関することが何度も書かれていた。この頃よりは楽観的になったなと思う。

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