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2024 フェブラリーS 予想・回顧

【予想】


オメガギネス M

砂被りも問題なく弱点が少ないのが1番の特徴。

ごまかしの効かない形の競馬になりがちで個体能力でどこまでかという構図。重賞未勝利で経験値が薄い割に馬券内のどこかにはいないといけない立ち位置で若干の苦しさはある。

悪い馬ではないが4歳で1人気1着が出来たカフェファラオのレベルにはまだ達していない。3〜5着イメージ。


ウィルソンテソーロ SC

格上げのかきつばた記念で同世代のドライスタウトと叩き合いでハナ差勝ち。多少Lも持っているが基本的にはセカンドクラスのSC系イメージでこのメンバー相手なら質と能力で上位。

初OPの名古屋城S、初G1のJBCクラシックは格負けではなく連続好走による自身の体力ストック枯れ、もしくは単なる中休みと見たい。

チャンピオンズ、東京大賞典と一段上のクラスで上手くSを使って連続好走しているが、どちらも裏技を使ってのフロックではなく明確な地力を背景にした好内容と見ている。

連続好走のストレス、疲労的な部分については、位置取りの躍動感&差しへの位置取りショック、中央の鮮度&充実度ピークの5歳という部分で乗り超えて欲しい所。


ドゥラエレーデ LS

質、能力共にそれなりに高いレベルにあるパワータイプの先行馬。3歳でチャンピオンズ、東京大賞典を3着は強い。

大崩れするイメージはあまりないので相対評価でどこまでか、という扱いにせざるを得ない。頭で来るパターンもあると思うが個人的に絶対評価でこれを買うのは難しい。


ガイアフォース S

量や精神力は薄く、一本調子にスピードとパワーで押し切るタイプで元々ダート馬っぽい構造と評してきた馬。同じクロフネ系でソダシと近い。

短縮やペースアップにも強く、ショック(ダート替わり、短縮、差し)の掛かりも良さそうなのでここはストレートに評価。


キングズソード SM

砂被り◯のパワータイプの差し馬。道悪等で軽いスピード質の前残り競馬になると良さが活きない。

ある程度しっかりした馬質で旬が短いタイプには見えておらず、前走の凡走からそのまま不振期に入る感じはしない。2走前までのリズムも抜群だし、1つ凡走を挟んでの交互で巻き返しがあって良いタイミング。


レッドルゼル LM

一応格のある高齢馬の休み明け。好走する時も意外性はなく、このくらいの立ち位置なら単は要らないが3〜5着ならあっても良い。

この段階になると人気になってG3を勝ち切るよりこういうタイミングで掲示板に飛び込んでくる方が馬は楽。ただピークアウトはしているだろうしわざわざこの馬の複勝1点というのは気乗りしない。


イグナイター LM

ダウン向きっぽく見えており、相手の土俵で戦うのは苦手な印象。リズムが良いので怖さはあるが。


タガノビューティー LM

砂被りも馬群も問題ない万能タイプの差し馬。

前走は展開不向きなので一応ノーカン、人気落ちでハイペース待ちという今回。ダウンのコーラルでやっと1着が獲れたように若干まとまりに寄って来ているので、こういうお誂え向きなタイミングであったとしても過度な期待はしない方が良さそうかなという感触。3着狙いイメージで相手として買う分には。


ミックファイア L

量系。本質を問われた前走のような局面で大敗しているようでは苦しい。


ドンフランキー MS

脚質でごまかしているが意外と優等生タイプで、どこまでも突き抜けていく破壊的なSとはまた違う。

この別カテゴリーへの挑戦で通用する程の力強さは感じない。


アルファマム LS

タガノと同じく根岸後方凡走組。あくまで自分の形をキープする差し馬で相手依存な面が強く、個体に対して高い評価はしていない。展開待ちで相手として押さえるなら。


シャンパンカラー L

NHKマイルが良馬場なら勝ってない。安田の大凡走が示している通り明確にCが薄い。


セキフウ C

量やLが薄いため好凡走の波が激しく、好走ゾーンの狭い集中力タイプの差し馬。体力や対応力が薄いので地方や外枠で惰性的な脚の使い方をするのはあまり合わない。脚をためて一瞬の瞬発力を活かす形で。

前走が外枠から捲る苦手な形で1人気5着。集中状態+差しへの位置取りショックもハマったエルムの時には劣るが、内枠なら変わり身に期待して押さえても。


ペプチドナイル SL

59キロを背負ってハピを競り落としたベテルギウスの内容が強い。

前走本命だったので人気落ちのここはセットで押さえざるを得ない。

前向きさが強いタイプなので短縮も悪くない。


スピーディーキック C

セカンドクラスのC系。精神構造はしっかりしているが単純に個体能力が足りていないというタイプ。ここも厳しい。


カラテ LS

Sがかなり落ちて来た。悪い馬ではなかったが今はもう厳しいかな。



【評価】

◎ガイアフォース

◯キングズソード

▲ペプチドナイル

△ウィルソンテソーロ


難解というより切り口が多い。



【回顧】

◎⑦ガイアフォース 単勝¥1,000、複勝¥9,000
▲⑨ペプチドナイル 単勝¥500、複勝¥4,500

個人的にはペプチドナイル云々よりも本命のガイアフォースで勝てた事の方が大きい。単勝に甘えず、ソダシのフェブラリー3着イメージで複勝メイン。


ペプチドナイル SL
やはりベテルギウスから馬が変わっている。ピンパー質で逃げ一辺倒だった昨夏とはイメージが違う。Sが強過ぎたせいで長距離戦で持て余し、短縮や逃げでのみやっとコントロール出来ていた馬が、一定のCを付加して自身で精神コントロール出来るようになっての変わり身。
前走の東海Sが重馬場でスピード質の淡白な前残りレース。そういう所を軽く凡走しての格上げ短縮タフ条件替わりで好走。このベテルギウスからの3戦の流れ(重好走→軽凡走→重好走)は分かりやすいが濃密。
量は薄いので幅広い条件で安定、とはいかないが、今後も豊富なパワーとSを活かしてポイントポイントでの力強い走りに期待。


ガイアフォース S
S・パワー・スピードというゴリ押し系の能力に秀でている馬で、量や精神力・格という良質系の要素からは離れるので一流馬のクラスには手が届かないタイプ。こういう主役不在のパワーレースはベスト。
常に自身の形をぶつけてそれが通用するかどうかという突っ張り相撲タイプなので芝・ダートは関係なく今後も両刀でいけるが格の壁には当たる。
※スタート後にオメガギネスに寄せられた時に大きく外に逃避している。多頭数内枠のスロー等で馬群で揉まれる形はやはり厳しい。
フェブラリー○、マイラーズ◯、かしわ△、安田×、帝王×、毎日王冠◯、秋天×、チャンピオンズ×、東京大賞典×。


セキフウ C
巷でよく言われている揉まれ弱いというのが個人的にはあまりピンと来ていないが、外を回す競馬で圧倒出来るほどの体力を持っていないのでどうしても安定感は出ない。ダート馬にしては異質な、集中力・瞬発力・トップスピードで勝負する芝馬のようなタイプ。なし崩し的にダラダラと脚を使わされるのが合わないのでとにかく道中で脚を溜めたい。
地方より中央で、狙い所はピンポイントで。


タガノビューティー LM
勝ちに出たと言っても4角では脚を溜められているしこのくらいは許容範囲。瞬発系の差し馬ではなくズブさのある馬なので直線に向いたら追い出したい気持ちも分かる。
ほんの少しの差で負けただけで、展開も味方にした方だし自身の能力もしっかり発揮出来たし内容的には悪くないのかなと。
所々で好走しているにも関わらず、近走で唯一勝てているのが格下げ戦のコーラルだったというのが今のこの馬の力を示している。現状はダウン向きのハイペース雪崩れ込み差し馬。馬群、砂被りはOK。


キングズソード MS
前走の凡走だけですぐに反発出来ると思っていたが、ここ2走連続で少し活力を落としているような挙動。連勝でG1まで勝ち上がっても不振期に入っていないのは悪くないが均衡状態の可能性はある。
もう1戦は様子見かな。今年の秋〜来年にかけては戻して来そう。


レッドルゼル LM
ガツガツしたSっぽさが一切ない、高齢のまとまり系らしい挙動。人気薄で上位を脅かすようなパンチの効き方はしていないので基本的に人気通りの着順に落ち着くイメージで問題ない。


ミックファイア LS
短縮内枠で量系としては厳しいタイミングだったが大きく崩れる事なく前向きさをキープ出来たのは今後に向けて良い材料。


ウィルソンテソーロ SM
短縮ペースアップで脚を溜めてなんぼのタイミングで前受け、ハイペースに付き合ってしまい凡走という結果。ただこのキツい形で大きな破綻を起こさなかったのは流石。今回は良馬場ハイペースでタフな展開になってしまったのでストレスや疲労が露呈してしまったが、道悪等で淡白なスピード質のフェブラリーになっていればリズム優位になるので分からなかったと思う。
結構良い馬だと見ている。この後ドバイだとどうなるか分からないが今後も好意的に見ていける。


ドゥラエレーデ LS
揉まれたり砂を被りたくないというのが明確にあるので鞍上がスタート後に一気に外へ(制裁あり)。それでも直線で結局砂を被る形なってしまい伸び切れず。
基本的にL主導の体力質の馬なので短縮ペースアップが厳しかった。差しに回りたい所だったが気性的にそういう形が難しいので結果的にはどうしようもなかったという内容。長い距離、外枠ベター。


オメガギネス M
経験値が薄い中での1番人気、スタート後の不利もあったが全く耐える事が出来ず。これはあまり良くない凡走。
淡白なスピード質を好む完成度主導の馬で、前走の楽→今回の苦条件で普通に投げ出してしまった。ダウンやスピード質の馬場等、自身のフィールドで。


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