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宅配冷凍ケーキという新ジャンル~お店側の人向け~

洋菓子店もコロナの影響が甚大で、売上の確保に大急ぎで通販を始める店が急増しました。
しかし、通販のノウハウがないので、結局利益が少ない状況になっています。

・商品に特別感が無く購入欲をそそらない
・単価が安い
・ECサイトを使わず旧来の販売手法(メールや電話での複数回のやりとり、代金を銀行振り込みなど)で、手間が多い

そこで私は洋菓子店の皆さまに「宅配冷凍ケーキ」の販売をお勧めします。

今のお客様は家に居ます。店舗に来てもらわず、直接届けるのです。

また、地方は、驚くほど誕生日ケーキをショーケースに並べていません。予約販売がほとんどです。パティシエも他県のケーキを食べるのに、わざわざ赴かなくてはならず、機会を欲しています。

今回、私が監修するケーキを販売する「Cake.jp」で、まずは出店してみるというのも良いと思います。

以下、宣伝っぽくなっていますけど、「Cake.jp」を使用しなくてもよく、自社サイトでやっても全然構わないです。言いたいのは、まずは始めましょう!ということです。

「Cake.jp」を勧めるのは、お店が気になるのは「商品の破損」だと思ってまして、専用の梱包資材の用意があり、また破損補償があるからです。(下記条件は2020.4.16現在。Cake.jpに必ずご確認ください)

■Cake.jpオリジナル梱包資材
(ケーキ箱・トレー・破損防止資材2点・段ボールの計5点セット)
サイズ3~5号用 1セット¥270
      6号用1セット ¥400
※本資材を使用せず、独自の資材を使用することも可
■破損補償
 Cake.jpオリジナル梱包資材を使用した上で、届いた商品が破損していた場合、商品価格の30%+送料を店舗に補償

また、月額料金が気になるところですが、2020.5.14までに契約の場合、6カ月無料で、6カ月内の解約であれば月額費用はかからない、とのことでした。

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破損対策や使用クリームについては、コツがあります。

ケーキの台紙は、金属の爪があるタイプです。それにしっかり刺せる構成にしましょう。また、それだけに頼らず、ケーキの底面が台紙に付きやすいものにします。
ケーキの周りをピストレ仕上げにすると、はがれがおきやすいので、グラサージュ仕上げが良いと思います。どうしてもピストレで、という方は、チョコレートをピストレする前に、ナパージュをピストレしておくとよいでしょう。
表面に絞るクリームは、冷解凍の味の劣化や離水をさせない為、生クリームを使わずガナッシュモンテクリームにしましょう。そして、ピストレやグラサージュの上に絞ってしまうと、配送時にクリームが滑って飛んでしまうので、クリーム部分を空けてピストレなどをしましょう。

専用の梱包資材は大きいので、配送業者さんが上下逆さにすることは無いと思いますが、上記のような対策は取っておきましょう。


宅配冷凍ケーキを新ジャンルと言いましたが、前々から販売はされています。しかし、消費者が外出自粛になるという事態にならなければ、スポットを浴びることもなかったでしょう。冷凍技術や配送環境が格段にレベルアップした今、洋菓子店が本腰を入れて取り組むべきジャンルだと思います。

洋菓子店も大変苦境の状況です。しかし、コロナは必ず収束します。その時に、新しい武器を持っていることができるよう、今を頑張りましょう。

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