汗をかく

夏の終わりに秋をスキップして、冬が顔を見せてきたかと思ったら、本当に顔を見せてきただけだった。

夏の名残が強くわたしの襟足にまとわりつく。
しまった、日が落ちたあとのしか考えていなかったや。
シャツの前をあけて風を取り込む。少しだけ身体が軽くなった感覚に上を向く。空は目を離した隙に濃紺の幕がおりていた。静かに抜けていく風が冷たくて、いつのまにか襟足あたりにいたはずの夏も消えている。

「やっぱり夜は少し冷えるんだな」

足を止めて後ろを振り向く。そういえば落ちて行った夏って……。そんな思いがよぎって消えた。
後ろには確かに、秋の気配を感じたからだ。

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