気分がすぐれない

 2024年4月9日、月曜日。雨風の強い午前中、15時ごろに止む。桜の花弁と新葉が半々くらいの、少しずつ名残惜しさが増してくる時節。
 
 文章を書くことの難しさを改めて痛感している。へたくそな文章をわざわざ公表しているのは、人様に読まれることを意識した文章を書けるようにという思いに由来するのだが、他人の目を自発的に意識しようというわけだから、もとから生硬な文体がさらにぎこちなく凝固し縮れ上がってしまう。さっきまで大見出しには、「冷笑について」なんて文言が陳列していて、肩肘張って指先も滞ったままに小一時間が過ぎようとしていることに気づいて、あわててお茶を濁すようにしてテーマを変えてみた次第である。ここにきてようやく、自分がどういった性質のものを書こうとしているのかが分かっていなかったのだということに気づいた。「冷笑について」とか、キモ告白録は、要は字数制限のないTwitterと変わらない。少なくとも日記を書こうと思って始めたのであれば、立派?な文章をひねり出そうとすればするだけ日常のリアルな手触りと乖離してしまうわけだから(そのような平坦な日々ばかりを過ごしているものだから)、その日に起こったことをまずは書いてみよう、そうしよう。とはいえ、日記を公開するということがそもそも可笑しな所業なのだから、多少のぎこちないポージングやキリキリ舞い、道化笑いなどは混入を免れることもできないのだろうが。まあ、些事は気にしないことにしよう。誰もこの稚拙な書き散らしを読まなければ、いろんな凡事がいっぺんに解決する。

 ここのところ体調が芳しくない。のど飴と龍角散を動員しても喉の痛みが数日来取れず、今日はrunnyな鼻水と嫌な咳まで出るようになった。晩から合わせの予定が三つあって、すごく心待ちにしていたのだけれど(彼らと一緒に弾けることが昨今の大きな楽しみの一つだ)、コロナの検査はもう補助金?が打ち切られたりしたのだろうか?即日で結果を出そうと思うと一万円も分捕られそうになったから、直前だったが合わせを中止する連絡を三人に送った。苦々しい。K君がくれた労りの言葉が嬉しかったのに、気分が塞いでいたせいで既読を付けたままにしてしまった。悲しい。K君との仲は、格別大事にしていきたい。この前K君の過剰喫煙について差し出がましくもガツンと説教したら、しおらしく傷ついたらしくて以来多くても一日一本しか吸っていないという。嬉しい、いろんな理由で。あれれ、数行前までの塞ぎの虫がどこかに行ってしまって、もうこれ以上体の不調を託つ気がなくなってしまった。今日の日記は、もうおしまい。たまったメールを返して、洗い物とシャワーを済ませて、明日までおやすみなさい。

 


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