生活の柄

今日は郵便局へ。少し遅くなったけど旧住所へ届く手紙を新住所に移す。この作業はネットでも受け付けてもらえると後で知ったのですが、天気も良いし郵便局へ直接出向くのも気分転換になってよかったなぁと思います。筆者が実家を出るずっと前から知り合いの局長さんが、まだ筆者の顔を覚えてくれていて、「やあ。筆者さん」と声をかけてくださいました。なんだか嬉しくなりました。このようなちょっとした嬉しさは、ネットで手取り早くすると得られないものだなぁとしみじみ。

普段からインターネットという情報による仮想空間に親しんで便利になりましたが、失われがちな諸々の日常におけるちょっとした楽しさがあったことに気づくこともありますね。

例えば、ショッピングにしても、遠方へ行く楽しみや、店頭で思わぬ品との出会いがあったりしました。店員さんと仲良くなって話し込んだり。

一昔前はテレホンショッピングで電話したり、通販本ではややこしい申込書を書いて郵便局へ行かねばなりませんでしたが、今ではアマゾンでなんでもクリックすると家まで届きますね。

音楽が好きな筆者は洋楽の情報を得るために随分苦労したものです。雑誌を買っては読み漁り、このアーティストが影響を受けたこの名盤を手に入れたいと、当時は駅前の音楽CD屋さんへよく出向きました。マニアックなものは注文してもらったり、廃盤になったものは郊外へとわざわざ電車に乗って出向き行きつけの店に中古CDを漁りに行ったものです。そうしてやがて山ほどCDが棚に並ぶことになりましたが、数年前に断捨離の際おおかた捨て去ったものの、まだ先日の掃除で押し入れから出てくるのでした。今ではYouTubeで検索すればたくさんの音源が聴けますね。

筆者は本が好きで、これまた本棚いっぱいに並んでおりますが、よく本屋へと出向き、良い書籍はないかと探しに行ったものです。これも、探している蔵書が無ければ注文してもらったり店員さんを引き止めてはあれこれと相談したものです。本屋を練り歩くのも、実は筆者の楽しみであったのです。しかし今ではアマゾンですぐ手に入りますので、あまり本屋に出向く事は無くなりましたが、それでも何か新しい知識を手に入れたいと思う時には本屋へ出向きます。これまた断捨離中で、過去断捨離してからというもの、かなり減っているとはいえまだまだ減らさねばなりません。

本に関しては、ネットですぐ手に入ることで、積読本がかなり増えたように思います。

いやはや。引っ越し作業で掃除をしてみると、たった20年の間にずいぶん生活の柄が変化したものだと感じる今日この頃です。

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