オバケの話

私は何かと何か、おそらく父母の何らかで出来た。
何らかはまた、その父母の何らかで出来ているから、私達はずっと父母の何らかなので、
私達は未だ死んだことがない。
お化けたちの事を話す時、【自分が死んだと気づいていないもの】のように表現することがあるけれど、
もしかしたら、【自分が死んだと思っているもの】こそが、死に囚われているオバケなのではなかろうか。

死に囚われるといえば、息をして鼓動を打つ我々のなかにも、オバケがたくさんいるといえる。
オバケは言葉も喋るし、常に恨めしい。

死に囚われず、生きている奴が恨めしい。

キミはオバケではないか?

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