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小学生2年生の英検4級対策

2021年度の第二回(10月)の英検4級に、小学二年生の息子が挑戦しました。
同年度の第一回(5月)に英検5級を受け、合格しています。
 
今回、4級を受験するに当たって、対策したことをまとめました。
 
5級に合格した時点では、単語や文章は読めるようになってきていました。
5級と4級で大きく異なる点の一つが、「長文読解」だと思います。
4級では、長文読解が3つあり、それぞれ2~5問の問題が出題されます。
今回は7月からの夏休み期間で、このような読解教材を使いながら、長文読解に挑戦しました。↓
 

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厳しいかなと思ったのですが、意外に読めていたのは、英会話レッスン(*Kiminiで毎日受講中)の英検対策コースでも、長文の教材を既に使用していたことが大きく助かりました。
 
Kiminiの中では、①先生がまず音読するのを聞く②1文ずつ読んで、先生に続く
ということを最初していたように思います。今では②で全文本人が読み上げ、読めなかった単語だけ復習をしています。
 
夏休みが明けてからは、学校が毎日あるので、長文読解は英会話の時間以外には週に1回はやるようにしていました。
 
夏休み明けに一度4級の模擬(英検公式HPから3回分ダウンロードできます)をしたのですが、最初の語彙問題でミスが多く、得点は6~7割ほどでした。
 
Kiminiの教材で、英検コースを受講していればダウンロードできる教材があるので、それをすべてプリントアウトし(写真右上のファイルに閉じたもの)、毎朝登校前の10分間を使って、問題演習をしました。

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英検と同様に選ぶ問題なので、朝でもパッとできます。
5級と違うのは単語以外にも、時制や動詞の単数複数形が必ず出題される点だと思います。そのポイントをしっかりと学習できていれば、確実に点数を取ることができます。
 
8月後半からは、模擬を週に一回は解きました。公式HP以外にももう少し数をこなしたかったので、念のため旺文社の過去問(写真の赤い本)を入手しました。間違えた問題はすぐに復習し、数日後に間違えた問題のみを再度復習します。これを繰り返し、全ての模擬(7回分)を2周しました。
 
9月の中旬、模擬を解くのに時間がかかり(特に最初の語彙問題に15~20分かかってしまう)、35分のリーディングの時間配分を考えるようになりました。
後半の並び替え問題と長文があるので、どうしても最初の語彙問題は8分ほどでサッと解けるようにしたい。でないと、並べ替えと長文を全て15分で解かなくてはならないというかなり大変なことになります。最後の読解が全て塗り絵になってしまう可能性が高いです。
 
この年齢で受験するのは、入試などに使うからでもなく、全て読解まで最後までたどり着き、読んで考えて回答をしてほしく、またその力はついていそうなので発揮してほしい、それで合格できたら自信に繋がるとの思いでした。
 
息子は、「なるべく間違えたくない」という気持ちから慎重になり、語彙問題をじっくり考えて解いていたようですが、コローケーションで直ぐに回答できるものや、消去法が使える問題もかなり多いので、もう少しスピードアップできると感じました。
ですので、前半の語彙問題をシャッフルして、言葉も少し変えたものを作成し、時間を計って短時間で解くという練習をしました。
 

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以前読んだ本で、3分だけ集中した勉強を1日の中でこまめにやるという方法が載っていたのを採用し、朝ごはん後、遊ぶ前、テレビを観る前、夜ご飯の前、寝る前等の隙間時間に3分で7~8問を解くということを数日繰り返しました。
 
これが功を奏したようで、本番では「5分余ったよ!」と嬉しそうに会場から出てきました。
 
上海の日本人学校だけかもしれませんが、当日の問題用紙は回収されたまま返却されません。そのため、試験日から約1週間後に公式サイトで当日の問題が公開されますので、それをプリントアウトして、復習を兼ねて再度解きました。
Rは語彙-3、読解-3のミスで、29/35点でした(実際の結果は8ミスだったようなので、当日間違えたか、マークミスか)で、初めて解く問題で、知らない単語も出てきたようですが、とても良い結果でした!
 
リスニング対策は、英会話以外には全くしませんでした。模試でマークミスを防ぐための練習として数回解きましたが、毎回1~2ミスですので、間違えた個所を復習する程度で終わりました。
幼い頃から今も、私との英会話や英語のアニメ等の「多観」によってかなり蓄積があり、英会話でも最近は自然にリスニング力を使っているので、2回問題を繰り返してくれる英検4級においては大丈夫でした。
 
使用した教材を見ると、息子の毎日のがんばり、すごいなぁと思います。

ただ、受験3ヶ月前から始めた対策ですが、ちょっと詰め込んだ感じはあります。試験日を先にして、半年や1年前からのペースで進んだほうが、まだ低学年には良いのかもしれません。あくまで、子どもが嫌にならないで、楽しめる程度がいいと思います。

合格もですが、毎日の継続と、本番堂々と受験し、勉強してきたことを出し切ったこと、「ちゃんと全部できた!5分余ったよ!!」と嬉しそうに会場から出てきた時の顔を見て、とても誇りに思いました。
 
英検5級の対策を始めたことで英単語が、英文がだんだんと読めるようになりました。英検4級の対策をして、今度は短い洋書が自分で読めるようになりました。
3月の時点では、簡単な絵本でもまだ読むのが難しかった息子の大きな成長と成果だと思っています。
小さい頃から英語を教えていた目的の一つには、「自分で自分が読みたい英語の本が読めるようになること」でした。そうすれば、自分で知識や知見を増やしていけるようになるのではないか、との思いで教え始めました。その目的に近づいてきたような気がして、とても嬉しいです。
 
尚、上海の日本人学校で受験する場合の注意点ですが、小学生低学年での受験であっても、付き添いで保護者が入校することはできません。
ですので、受験者情報の記入など、日本の英検受験では付き添いで代わりに書くことができる部分も、本人が書くか、書けない場合にはスタッフに声をかける必要があると思います。
スタッフの方も確認してくれると思うのでおそらく大丈夫だとは思いますが、漢字での氏名の記入や、結果確認のための暗証番号の記入がありますので、ここも含めて、公式のサイトから解答用紙をDLして、お子さんと予行練習をしておくと良いと思います。
 
さて、息子はまだ英単語を「何も見ずに書く」ことが難しい状態です。
3級には英作文が出題されますので、自分の思ったことを「言える」状態でも、それを文字にすることが難しいので、これからは単語を覚えて書くことを練習していきます。
準備ができたころに、また一緒に3級に挑戦できればいいなと思っています。
 
お読みいただきありがとうございました。

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