「小国短期留学」に参加して

2017年7月15日から17日まで、山形県小国町で地域の方々と交流した。

森林散策では、元マタギの良一さんと農家の伸一さんに、様々な植物を教えてもらった。

クロモジ、ブナ、コクワ、山葡萄の新芽...

山の中には、私たちが知らないものがたくさんあった。

その後は温泉に入り、地鶏を育てる民宿で地鶏の燻製などをごちそうしていただいた。

その民宿の息子さんは、海外に興味のある英語が堪能な青年だった。小国は好奇心旺盛な方が多く、時頭が良い子が多いようだ。

次の日は、山頂へ上がって山を見ながらたかきびのおにぎりを食べた。

春とは違う表情の山々。薄く切りがかる様子が美しかった。

山へ入ると、良一さんたちに教えてもらった植物がたくさん生えていた。

クロモジを採取し、山を降りて旧校舎でセツ子さんに習いながら笹巻きを作った。

笹を取るところから始まった笹巻き作り。
外は大雨で小豆植えができなかったが、とても楽しかった。

最終日はカゴ作家のあかねさんにお会いした。
建物自体がカゴのような小屋で、あかねさんのお話を伺った。

山や各家庭にはたくさんの素材が眠っているので、其れらを大事にしていきたいそう。
カゴの形や編み方は、左右対称な植物の形に似ているため、とても相性が良いとおっしゃっていた。

その後はペレットマンのご夫婦と炭火焼きの食事をご一緒させていただいた。燃料を地産地消したいという考えから、自ら始めた生業なのだそう。

みなさん本当に充実していて、生命力に溢れていた。
年齢にかかわらず物作りが好きな方ばかりで、なんだか嬉しくなった。
私は大学が好きなのではなく、物作りが好きな人たちのいる環境が大好きなのだと気づくことができた。

はやく地方で物作りが好きな人たちに囲まれて、開放的に生きていきたい。そこでデザインを生業として、人々の役に立ちたい。そのためにはまだしがらみが多すぎる。

整理をつけて決心する時期が来るまで、歩みを止めないことが大事なのだろう。


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