兄からの性的行為

私が6、7歳で兄が10、11歳の頃の出来事をここに書きます。性的な内容ですのでご注意ください。


ある日、兄の部屋で遊んでいた時、兄が「ゲームを貸してあげるから、代わりにパンツを脱いで」と言いました。兄妹仲が良かったし、大好きな兄がゲームを貸してくれることを嬉しく思い、私は兄の部屋で何の躊躇いもなくズボンとパンツを脱ぎました。

次は「四つん這いになってお尻を突き出して」と指示があったため、床に肘と膝をつけ四つん這いになり、兄にお尻を向ける体勢をとりました。そこで「ゲームをしていいからね」と兄は私にゲームを渡しました。

すると、兄は自身の性器で私のお尻から性器あたりを何回も擦り続け始めました。初めてのことに私は「え?」となりましたが、「ゲームしてて」と兄に再度言われたため私は行為の意味も分からないままゲームを続けていました。

兄の息づかいと下半身に感じる熱、ヌルヌルとした感覚に違和感を覚え、次第に怖くなり、そこからどうやって行為を終わらせたのかは覚えていません。

兄は行為が終わった後には必ず「お父さんとお母さんには絶対言わないでね」と何回も言ってきます。私はそこで「これは秘密のことなんだ」と感じ、もちろん両親には何も言いませんでした。

その後、兄の部屋と祖母の家の誰もいない部屋で1、2回同じ行為を求められました。「合宿で寂しくなるからやらせて」という理由を今でも覚えています。

数回求められた程度で、それから兄との行為は一切なくなりました。しかし行為はなくなったものの女の人とSEXをするゲームを私のいる前でしていました。

完全にそういった行動がなくなったのはいつだったか覚えていません。


以上が兄から性的な行為を受けたお話です。

中学生になり、やっとあの時の行為の意味が理解できた時は「どうして私にしたの?」「気持ち悪い」「死にたい」「ゆるさない」「殺したい」といった負の感情が溢れました。

相手は家族です。両親に言ったら家庭が崩壊してしまうかもしれないという恐怖、信じてもらえなかったらどうしようという不安で誰にも相談できませんでした。同じ空間で生活をすることで、嫌でも毎日顔や声を聴きます。兄の誰かと楽しそうに話している声や笑い声が聞こえる度に、「なんであんただけ楽しそうに暮らしているのか」と恨みでいっぱいになりました。


時間が傷を癒してくれると聞きますが、私はそう思うことができません。十数年たった今でも、夜中に私の部屋に来たらどうしようと思ってしまうし、体に触れられると嫌悪感を抱いてしまいます。1つ言えることは。あの時、膣に性器を入れられなかったのが、せめてもの救いだと感じています。

「たいしたことないのでは?」「小学生のいたずら」「好奇心でやってしまったこと」「脱いだ人が悪い」……そんな風に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、もし今あの時の自分に戻れたらなら、きっとゲームを兄に投げつけて、思いっきり「やめてー!」と叫ぶことができると思います。

性教育の不十分さと無知が招いた出来事。こういうことが起こらないことを私は願っています。たぶん忘れること許すことは一生できないかもしれませんが、なんとか前を向いて生きていきたいです。


拙い文章で申し訳ありません。ここまで読んでいただき本当にありがとうございました。

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