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動物好きは伝染する

何か話題はないものかとお題を募集したところ、ありがたいことにいくつか反応をいただいた。
今回は、このテーマで記事を書いてみようと思う。

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1年ぐらい前まで、土日は娘を連れてどこかに行くのがお約束になっていた。
車は持っていないため、電車で行ける、かつ保育園児がストレスにならない距離の場所に限られ、どうしても山手線圏内が中心になってしまうのだが、それでも、さすがは首都東京。
毎週、どこかでイベントをやっているし、そうでなくても大きな公園や常設のテーマパークもたくさんある。
行き先でそんなに困ったことはなく、むしろ自分も一緒に楽しむぐらいの感覚で遊びに行けていた。

それが、気が付けばwithコロナの時代に突入。
せっかく下の娘が3歳になり、そろそろ一緒にお出かけができるようになったというタイミングで、めっきりイベントが減ってしまった形だ。
それどころか、外に出るな、人に会うな、という環境下。
最近の子連れでのお出かけ事情というものが、めっきりわからなくなってしまったのが正直なところである。

旅行は年に1回するかしないかだし、お食事処にしても、地元にいくつか子連れで行っても気持ち良く過ごせるお店を見つけてはいるが、さすがにローカルすぎる。
あとは遊び場か。
でも、終わったイベントやベタなテーマパークを紹介してもなぁ、と考えを巡らせていたところ、最近でも活用しているスポットがあったことを思い出した。

それは、動物カフェ。
上の娘は、とにかく動物が好きで、暇があれば動物の図鑑やDVDを見て過ごす子供だった。
家族旅行も、どこの動物園に行くか、という観点から行き先を決めるレベルで、気が付いたら両親も感化。
妻に至っては、和歌山にいるパンダファミリーが、顔だけで個体の区別がつくようになってしまった。
コロナ禍で地方の動物園に行くことは難しくなってしまった中でも、動物と触れ合う機会は持たせてやりたいと足を運ぶようになったのが、動物カフェだったのだ。

前置きが長くなったが、そんなわけで、実際に子連れで行ってみた動物カフェをいくつか紹介しようと思う。
こういう状況が続いており、営業内容等が変わっている可能性もあるが、そこはご容赦いただきたい。


原宿豆柴カフェ(原宿)

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まずはベタなところから。
浅草などにも店舗を持っている豆柴カフェ。
当日券のみとなっており、混んでいる場合は、整理券が配られる。
コロナ前は行列店だった印象だが、それ以降は客足も落ち着いた印象。
子連れという観点では、5歳未満は入場できないので要注意。

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海外からの観光客にも対応できる体制。
子供がなかなか触れずにいると、スタッフがケアしてくれたりも。
多くの客が慌ただしく入れ替わる環境だからか、犬たちはあまり自分たちから遊びにきたりするわけではないので、寝ている柴犬を撫でるのが狙い目だろう。
豆柴がたくさんいるというプレミア感は物凄い。
一方で、時間延長が出来ず、ボリューム的には物足りなさはあるかも。
積極的な性格でないと、見ているだけで終わってしまうなんてこともありそうなので、ある程度、他の動物カフェに行き慣れてから挑戦するぐらいが良いのかもしれない。

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地下には、フクロウの森も併設。
趣向はだいぶ異なるが、両方に行けば割引も効く。
フクロウを撫でる経験は、なかなか貴重なのでは。
(手の甲で撫でるのが正当らしい。)


いぬのじかん(青戸)

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完全予約制のドッグカフェ。
亀有駅から徒歩15分という立地が子連れの場合はネックになるが、各時間、5名程度が上限になっているようで、客が多くて犬と触れ合えないリスクはなし。
目安としては10歳以上から、となっているが、立ったり騒いだりしない子供であれば、融通はきかせてくれる。
初来訪は、娘が6歳のときだったので、予約時に確認すれば大丈夫だと思われる。

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犬たちは人懐っこく、部屋に入るなり犬まみれになる。
近すぎて写真が撮れず、自撮りスタイルのほうが、むしろ犬を撮りやすいと思えるほど。
小型犬が中心ではあるが、犬種は様々で、長い時間を過ごすと個々の性格の違いもわかってくる。
開店直後だと元気いっぱいで騒がしいが、お昼ごろになると眠くなるようで、集まって寝ているのが可愛らしい。
その意味では、昼前に行くと静と動の両方が見れて面白いかもしれない。

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中にはモデル犬も。
個人経営のようで、10匹以上いる犬たちのケアに追われて接客は最低限といったところではあるが、犬たちの大歓迎はプライスレス。
30分、座ったまま犬と触れ合うことに耐えきれそうなら、コストパフォーマンスは良いだろう。
ときどき、大塚出張所での営業になるので、スケジュールは確認要。


にゃんこと(高田馬場)

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高田馬場駅からほど近いところにある猫カフェ。
スタイルとしてはスタンダードだが、数ある猫カフェの中でも客慣れの度合いが高く、人懐っこい猫が多い印象だ。
基本時間が1時間に設定されているため、ゆったりとした時間が過ごせるのが特徴で、猫を撫でながらソファで本を読むなど、贅沢なひとときを満喫できる。

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おやつを購入できる時間帯が決まっていて、そのタイミングは混みやすいのだろうか。
個人的によく行くお昼時は、窓側からの光の入り方がちょうど良くて、無防備にお昼寝をする猫も多い。
ご飯や睡眠が優先なのか、おもちゃで誘惑しても遊んでくれる猫があまりいないのが寂しいが、穏やかな空気感は、ゆったりとしたお店の雰囲気に合っている気もする。

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何より、人慣れしていることで、3歳児でも触れあうことが出来るのが大きい。
動物の種類などにもよるのだろうが、未就学児は入場禁止、あるいは触れあい禁止という動物カフェも少なくない中、動物好きの幼児を持つ家にはありがたい限りである。


東京キャットガーディアン(大塚)

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少し毛色は異なるが、NPO団体が運営する保護猫カフェ。
料金設定はなく、寄付金という形で入場時にお金を渡すスタイル。
目安としてはひとり1,000円だが、時間によっての追加料金は発生しないので、滞在予定時間から自分で入場料金を設定してもいいのかもしれない。

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もともとは、狭い部屋がいくつか併設してある形式だったのだが、パーテーションを取っ払って、広々とした空間に。
上下に運動できるようになって、猫の環境としては、こちらのほうが健全であろう。
当然性格にもよるのだが、保護猫のため、人慣れ度合いは弱め。
年齢制限はないものの、幼児には撫でたくても撫でられないというストレスが溜まるかも。
実際、何度か撫でようとして引っかかれたこともあり、その点は注意が必要である。

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ただし、その性質上、子猫も多い。
おもちゃで遊んでくれるから子供達からの受けは良く、時間を気にしなくていいのも強みである。
譲渡にかかる面談も同じスペースで行われていたりするので、実態的に客がくつろぐようなスペースが少ないのは覚悟しておいたほうが良いか。


うさかふぇmimi(池袋)

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池袋のサンシャイン通りを歩いていると、肩にカワウソを乗せた客引きがいる。
ネーミング的に、もともとはうさぎカフェだったようだが、大家族化したことによって、すっかりカワウソがメインを張っているようだ。
料金的には高めの単価だが、11歳以下は500円引き。
幼児でもがっつり参加できるうえ、子供割引も効くのは嬉しい設定だ。

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今となっては個人輸入が出来なくなってしまったコツメカワウソ。
これだけの量のカワウソたちと触れ合えるのは、相当貴重なのだと思う。
基本的にベンチに座って移動できないシステムではあるが、このカワウソたち、本当にアグレッシブで、まったく動じずに客の体をよじ登ってきたり、足の下で遊びだしたり、向こうからスキンシップを取りに来てくれる。
群れで一緒にお昼寝をする性質があるので、お父さんが寝てしまうと一気に静かになってしまうのだが、それはそれで壮観。
料金の範囲内で、都度都度スタッフが餌を配ってくれるのもありがたい。

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うさぎも健在。
こちらは、1ケース分の餌があらかじめセットになっている。
単価は高めに見えるかもしれないが、コストパフォーマンスは十分だ。
なお、通常サイズのうさぎに加えて、ビッグサイズのうさぎが来ている日も。
先に通常サイズのうさぎ部屋に通された場合、使い切らずに餌を残しておくことに留意すべきだろう。


生き物を扱う業態は、コロナだなんだで休業を迫られても、経費を抑えられるわけでもないし、開店するしないに関わらず、スタッフは出勤しなければいけない。
一般論として、経営は厳しくなっているのだと思われる。
気になって行ってみた小鳥カフェが、実は数日前に潰れていたなんてこともあったのだけれど、そういえば、残された小鳥たちはどうなったのだろう。
そんなことを心配しなくていいように、こういうときこそ支援しなければ、なんて思ってしまうのだ。

動物をまともに飼ったことがない僕には他人事だった話。
どうも、娘の動物熱は伝染するらしい。


引き続き、何かお題のリクエストがあれば、マシュマロまで。


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