感染性心内膜炎 (IE:infectious endocarditis)
症例
・2w遷延するfever
・多発性脳塞栓
・血培からブドウ球菌, 口腔内レンサ球菌 (+)
診断
・心エコーにて疣贅が10mm以上であるかどうかがpoint
・基本的にはTEE (total energy expenditure:経食道心エコー) を施行
・TTE (transthoracic echocardiography:経胸壁心エコー) はTEEに劣る
→ しかし・・・IEガイドラインでは
治療
・抗菌薬投与前に必ず血培2セット (10mL×2, ×2なので2回採血)
・可能な限りMICを確認することがpoint
・viridans属であればペニシリンのMIC cut off値 0.12で治療方針が異なる
・highly sensitive ペニシリンG or セフトリアキソン
・relatively, Resistant ペニシリンGのdose up or ゲンタマイシン併用
(※ゲンタマイシン併用はシナジー効果を期待)
・最低2wは必要、長ければ4~6wの治療になることもあり
・ペニシリンGは最も古い抗菌薬、使用できる症例には積極的に使いたい
→ ただし、K上昇や静脈炎などAEは多い
・2400万単位 (full dose)で投与するとK+は約30~40mEq (ほぼ1日量)
・K制限食やフロセミドで対応することも
・感染性動脈瘤を起こすことあり
→ 血栓が飛びやすいため、全身管理が必要
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