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今週の台所・シンプルがおいしい

毎週、食べた料理の中から、その週のハイライトだと感じた料理について1つ書いている。そのため、タイトルは「じゃこ飯」とか「ほうじ茶ラテ」とか、1つ料理名(ドリンク名)などが入ってくる。けれど、今週は違った。「シンプルがおいしい」と、いろんな料理を食べて感じたことがハイライトになるような週だった。


きっかけは、月曜日に食べたたけのこだったと思う。やっと手に入れたたけのこを、たけのこだけの炊き込みご飯にしてみた。濃いめに調味しなければ「素材の味」というような、たけのこ本来の味わいが感じられ、その味がたけのこ特有でおいしく、特有の食感もいい。ご飯の味付けは薄すぎて、たけのこのあくも強かった。でもやっぱり、いいなあ、おいしいなあとしみじみと味わいながら食べた。

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そして、濃いめの土佐煮にすれば、ご飯もよく進む。うまい!

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だしと一緒に炊けばご飯になり、炒めたり煮たりといろんな合わせ方がある。たけのこという食材の存在感すごいなあと思い、同時に単品で味わう食べ方っていいなとふと思うのだった。


その翌々日の水曜日は、今度は塩で下味をつけた鶏肉を焼いてみた。

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これを、スライサーで切ったりしたキャベツ、みょうが、たまねぎ、きゅうり、にんじんと一緒に食べる。みょうがの味、たまねぎのぴりっとした辛みなど、いろんな味が組み合わさった生野菜がおいしい。下味のほんのりついた鶏肉と野菜とをちょっとずつ食べれば、薄味だけどちょうどよく、ドレッシングなどの味付けは案外いらないんだなと気づく。


私は、これまで料理をするとき「味・品を足す」やり方が基本だった。味噌汁は野菜をたくさん入れ、料理の味付けには醤油麹・塩麴をよく使っていた。具沢山の味噌汁は栄養とったぞと思えるし、塩麴や醤油麹はあえておくだけで料理がおいしくなって超便利な調味料だ。

ただ今週は、素材そのものの味や、シンプルな組み合わせに着目したりしていくアプローチもいいな、そんな風に思う週だった。

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味付けを減らしたり、ほぼしなかったりすることが多く、そのシンプルなおいしさがうまい、とよくよく思った(結局サラダに入れた野菜は多かったけど…)。そして、じゃがいもだけの味噌汁もいいなと思ったり、塩鮭と白飯の組み合わせ最高だなと思ったりも。食材数を増やすことではなく、素材単品を活かすことだったり、シンプルでおいしい組み合わせを探していくことのおもしろさにも気づいた週だった。

春になって出回る野菜も変わってきました。新旧含めて、色んなやり方を模索してみようと思います。

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近所で見つけた実えんどう。今年初の豆ごはんに挑戦しようと思います。おいしくできるといいなあ。

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