今週の台所・写真と習慣
人生がうまくいかないとき、習慣に頼った。インパクトがあったなぁと思うのは、朝の一連の流れを終えた後、10分、5分の散歩に出ること。雨が降ったって、寒くたって「決めたから」と玄関のドアを開く。太陽の光を朝浴び、歩いて体を動かすことの効果を実感し、そこそこ長く続けて忍耐強くなった。
note は習慣化目的ではなかったのだけど、結果的に週1で続いている。よかったなぁと感じるのは、継続性という点において自分に少し自信が持てるようになったこと。でも今週、よさはそこだけじゃなかったのかもしれないと感じた。あるときから食べたものの写真をできる限り毎食撮るようにしていて、この習慣こそよい習慣だったのかもしれない。食事に色合いを足したり、撮るならばもっとしっかりしようと一手間加えたり、食生活は適度に安定していたように思う。
一方で最近は余裕がなく、ご飯をかきこむことが増えた。時間がないときも多く、使えなさそうな写真は撮らない日々が続いた。
でも今週のがっくり落ち込んだある日、話のトピックにはあまりならなそうでも、パシャリと一枚写真を撮った。
習慣のいいところは、こういうときだと思う。身体になじんだ行動を一度すると、その頃の感覚や当時のリズムみたいなものを思い出せる。できれば、写真は使いたい類の写真じゃなかった…。でもこの写真を撮って、ちゃんとしてた頃の食生活や当時の気持ちをうっすら思い出せた気がする。
そしてこのとき以降は、何を撮るかじゃなく、撮ること自体が大切なのだとスマホを取り出しカメラを起動した。
毎週、その週の食事のハイライトを書いているこの投稿。今週印象に残っているのは、食べたものじゃなく、一枚の写真を撮ることの大切さだった。何枚かの写真を数日撮ることで、そのワンアクションが、続く何十、ともすれば何百日もの自分とのかっちりとした取り決めを頑強なものにしてくれる、そんなことを思い出した。食に関して、またそれ以外でも、私は習慣の人なんだ、やっぱり習慣に戻ろう、そう実感した年末だった。
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