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今週の台所・野菜炒め

週の初め、冷蔵庫に食材がなかった。最後の最後は、大量に買って冷凍しといた冷凍トマトと卵だけが頼みの綱の日々。野菜のたんぱく質の欠如が、激しかった。そんな日々もあってか、久々に食べた野菜炒めはすこぶるおいしかった。何回か作ったのに写真は1回しか撮らず、写真が足りないのがおしいけど、それでもなんとか書いてみよう。

にんじん、ブロッコリー、かぶ、ほうれん草、タラの組み合わせ。

いわゆる野菜炒めと違うのだけど、「野菜炒め」以外適切な単語が浮かんでこない…。この日はフライパンでにんにくを炒めた後、野菜とタラを足して塩を一振りし、油がある程度まわったところで、フタをして野菜に火を通していった。塩を途中で足して、野菜の甘みを引き出すのに最近はまっている。この料理も同じで、塩とほんの少しの胡椒だけでおいしい野菜炒めができた。

個人的には、かぶがすごくいい。初めは、かぶは合わないよ…と理性が語りかけてきてやめようかと思ったのだけど、直感に従ってよかった。蒸し焼きにすることで、適度に食感の残るかぶになって、私は好きだった。あと、ほうれん草も重要だった。これは特にタラではなく卵で炒めたときに顕著に感じて、ほのかに柔らかいほうれん草が、野菜とたんぱく質をいい感じにつないでくれる気がする。普段ほうれん草より小松菜派だったけど、この野菜炒めはほうれん草で食べたい。最後に、にんじんも大切。柔らかくなりやすい野菜ばかりだと食感が偏りすぎる気がして、そんなとき、にんじんは重要だった。

体が野菜不足で、野菜を欲していたのだろう。野菜の品種が多ければ多いほど、カラフルであればあるほどおいしそうに見えた。そして食べると、そうそう、これだよ、みたいな安堵みたいなものを感じつつ、ほっとできた。栄養不足の日々は、いろんな意味で疲れた。もうあんなことはしたくないなと思いつつ、野菜炒めのおいしさを発見できたことはうれしく思う。

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