見出し画像

今週の台所・小肥羊

金曜は忘年会で、お鍋を食べた。気づけばこの冬初めての鍋で、おいしくって、今週はその話を書いてみよう。

訪問したのは、日本のお鍋を提供する店ではなく、中国の火鍋専門店『小肥羊(シャオフェイヤン)』。お店の HP を見ると、中国最大級の中国薬膳火鍋専門店だそう。 お鍋は上の写真の通り、左の白湯(パイタン)スープと右の麻辣(マーラー)スープの2種類で、数十種類の漢方食材を配合しているということ。初めての火鍋だったこともあって、ぷかぷか浮かんだ漢方食材と濃いー赤いスープに衝撃を受けた。

しかし、これまた衝撃を受けたのがドドンと現れた、この美しいお肉とその味。

店の名前「小肥羊」の読み方はわからず、勘も鈍いので「小さい肥えた羊…?」と思うだけで、頭にはクエスチョンマークが浮かんでいた。しかし、実際に肉が届き、下のお店の看板の羊のイラストを思い出したとき、やっと合点がいった。ああ、ラム肉か! と。そして、このラム肉がおいしかった。スープにくぐらせても、ほろりと柔らかい。

豚肉も、美しい。同僚の前でパシャパシャ写真を撮るのは気が引けたが、撮らずにはいられなかった。

カラフルなかぼちゃがあるときに撮り損ねて、少し色味に欠けるのですが…。スープがおいしく、何度もすくって温まっていた。白湯スープはなじみのある感じの味で、一方麻辣スープはなじみのない香辛料をきもち感じる味だった気がする。ついついなじみ深い白湯をすすりがちだったけど、今となってはもう一回麻辣スープも味わってみたい。

あと、残り少なくても写真を撮らずにはいられなかったのが、こちら。

豆腐干(とうふかん)というそうで、豆腐を脱水し、圧縮して麺状にカットされたもの。モチモチしたラーメンのような食感で、でも健康的な感じがある。豆腐で作られていると聞いてなるほどと思うとともに、もっと食べたい、買って作りたいと思わずにはいられなかった。



「外国っぽさ」や自分が知っているものとは異なる何かに、私は全般的に惹かれるのだと思う。大きなスパイスがぷかぷかたくさん浮いていて、片方のお鍋はギラギラキラキラと赤い。少し辛くて、ところどころにスパイスを感じる温まるお鍋の虜に私はなった。もっと外国のおいしい食べ物を食べて味わいたい、できるもんなら作れるようになりたい、そんな風に強く再び思うきっかけになる夜だったなぁ。

最近は、アジアのエスニック料理にめちゃくちゃ惹かれています。本格的に作りたいけど、そうするとたいてい何も作らないので、とりあえず料理キットを買うところから始めてみるのがいいのかなぁと思ったりする日曜の昼下がり…。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?