今週の台所・スイーツ日和
本屋大賞を受賞した瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』の中に、手作りのゼリー出てくるシーンがある。そのゼリーの描写が頭に残って、ずっと食べたいなあと思っていた。
今週の初め、ふとゼリーについて投稿してみるのはどうだろうと思いつく。そのとき、もしゼリーについて書くんだったら、これまで作りたいけど作らなかったものも一緒に作ってみようかと思い、今週はいくつか作りたかったものを作ってみることした。今回は、その記録をまとめてみよう。
その1、バナナケーキ
バナナケーキが好きだ。砂糖の代わりにバナナの甘みだけでいけないもんかと、粉とバナナとナッツとオイルで作ってみた。そこまで甘みはないけど、これじゃあ甘さが足りないというほどでもない。「まあ、これなら」と思えるライン。
砂糖をなくす代わりに粉の量も減らしてみて、ケーキのバランスはすこし悪く、調整は必要そう。でもボールと耐熱容器1つでできて、材料もバナナ1本、粉数十グラム、油もそこまで多くなく手軽にできた。お菓子作りはむずかしそうというイメージがあったけれど、はじめて「これならできる」と思えて、いい発見だったなあ。
その2、カルピス寒天
ずっと、寒天が作りたかった。ちょうど薄めるカルピスを買って、これはちょうどいいじゃないかとカルピスで寒天づくりに挑戦。が、かたく作りすぎたせいか、飲み物としてほどよい甘さくらいのカルピスで作ったせいか、寒天だけだとなんだか物足りなさが…。急きょ冷蔵庫にあった甘夏をたしてみて、そちらはよかった(写真を撮り忘れたのが惜しい!)。カルピスだけでもおいしいはずだから、またカルピス寒天には再チャレンジしたい!
その3、甘夏カルピス寒天ゼリー
最後はゼリー。甘夏が余っていたので、はちみつを足してしばらくおいてから火にかけ、甘夏を適度につぶして水分を出してみた。カルピス寒天もすこし余っていたので、砕いて一緒に混ぜ合わせてみる。固まるかしらと不安だったけど、無事固まってほっとする。
甘夏どっさりだ。ただ残念ながら、甘夏は長いこと冷蔵庫に入れて置いておいて(ついついやってしまう)、甘夏がパサパサだった…。惜しい! でも、普通のゼリーになっていて、甘みも甘すぎずちょうどよく、さっぱり食べられるおやつという感じだ。かたい寒天の食感がここでは逆にいきて、普通の甘夏ゼリー+αな感じがあってよかったなあ。
いろんな意味で、気持ちが軽くなった1週間だった。
これまで、お菓子だったり甘いもの作りはむずかしそうで、だいぶ遠いところにあるものだった。でも今回、案外身近にあるもので意外と簡単にできることを知った。選択肢が増えたことで、なんだか気楽になったなあと思う。買うしかなかったけど、作れそうなものなら作るのもありなのか、できるのかと思うきっかけになったから。
それから、楽しみも生まれた。バナナケーキは冷凍保存しているのだけど、冷凍庫にあれがあると思うだけで、ほっとする。今までは、お菓子になんとなく手を伸ばしてた。最近はそれをやめて、時間をガッと区切って食べるようにしているのだけど、その時間を待つのはけっこう楽しくていいものだ。
今までの「おいしいと思ったものを書く」というのが、「書くために作る」になり、完全に順番が入れ替わっている。ただ、これはこれでけっこういいなあと思う。また、たまにこうやって書いてみたいなあと思う最近です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?