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事故から1週間

病院から息子が事故で救急搬送されたと電話が来て、容態も何も分からずガタガタ震え、涙を流しながら娘を迎えに行った。

娘がそんな状態じゃ運転出来ないから私がするよと病院に向かってくれた。

泣きじゃくる私を見かねた娘が病院に電話を入れて容態を聞くと、意識が取り戻しました、それだけでもホッと少しした。

海沿いの混む道を病院へ。

着くと息子は検査中。

先生からの説明、看護師からの説明などを受けた。

コロナの影響で会えないと言われたが一目だけ見せて欲しいとの要望を聞いてくれた。

窓越しに今にも死にそうな顔して苦笑いする息子。

コロナさえなければ側に行ってやりたい。

あの時の辛さは今でも思い出すと泣きたくなる。

コロナ検査をして陰性を確認して、本格的な検査等に入るようだった。

月曜日の夕方にやっと陰性と出て、火曜日に検査。

先生の説明では比較的、軽傷のような物言いだった。

結局は絶対安静の重症。

事故の記憶も飛んでない。

ただ私達には後遺症が残りませんようにと祈るしかない。

被害者には怪我はなかったようだった。

まっ事故の当日の夜に保険屋に言われたとおりに未成年の息子に代わって謝罪の電話を入れたら、車の修理代を請求。

見積もりも出ていないうちから金の話し。

それさえ出してくれたら良いとの事のよう。

そして人様の子育てを批判したらしい。

当分帰れそうにない息子の部屋の片づけを終えて帰ると父親は泣いていた。

「俺には自慢の息子なんだ」と・・・・

事故に詳しい人に話すと、電話を普通はさせないんだけどねと。

赤信号無視が理由。

ハッキリ言うけど無視した事のない人なんています?

いないと思うけど。

事故を起こしたか、起こさなかったかなんて運しかないはず。

普段なら息子は赤信号無視なんてしない。

車の追い越しさえしない。

自分の運転の未熟さを知っていた。

息子の事故の日からまともな食事も摂れなかった。

書類整理や書類の処理、家事、仕事、病院。

とにかく忙しくて何が何だか理解出来ない。

事故の状況も検証が出来ていないので詳しい事も分からず日々が過ぎる。

猫の手も借りたい気分です。

事故から明日で1週間。

ただただ祈るような1週間だった。

今日は主治医から詳しい病状の説明がある。

正直、怖い・・・・

でも私は母親だから。

出来る事なら親って代わってやりたいですよね。

見てる方が辛い。

先は長い。

無理せず頑張ろう。

体が大切。

元気でこそ息子を支える事が出来るのだから。

ファイト・・・小百合さん



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