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大企業を脱サラして痛感する、「安定」の意味

安定は、大切だ。

とは聞き馴染みの多い言葉だけど、じゃあ「安定」って何かって聞かれると、結構答えられない人もいるかもしれない。

答えはさまざまだろうと思うけど、大企業を脱サラして1年弱経った今、ぼくが思うのは、安定とは「心の安定」だということ。

たしかに、大企業は「環境」の面では安定していた。

そもそも正社員の場合、労基法などでガチガチに雇用が守られてるから「いきなりクビ」の心配は、まずない。大企業がつぶれる可能性は、中小やベンチャーより低いし、給料も高ければ、福利厚生も整っている(会社は多い)。

例に漏れず、ぼくも新卒、中途、そして派遣時代も含めれば3度ほど大企業にお世話になったけど、派遣の時も含め、「仕事がなくなる」という心配をしたことがなかった。

でもこうした安定って、実は頼りにならないんだよな、って。どんなに厚いセーターを着て、寒さから身を守っても、肝心の心が冷え切っていたら人間ってすぐに倒れる。というか、元気がもたない。

ぼく自身、大企業という「鎧」には身を守られていたけど、パワハラ上司や、まったく向いていない営業の仕事、まったく向いていないイケイケの社風について行けず、適応障害で2度ほど倒れた。

一方で、脱サラしてフリーランスになってからは、大きく落ち込む機会は減った。もちろん、日々の小さな悩み事はあるけど、「仕事が手につかなくなる」「頭が真っ白になって思考停止する」といった感覚に陥ることはなくなった。

つまり「フリーランス」という働き方が、ぼくの心の安定をもたらしてくれた、ということ。そして昔のぼくに声を大にして言いたいのが、給料の高さや社会的プライド、成長を追い求める前に、どこで働ければ心が安定するか、それをまずは考えろ、ということ。

跳び箱だって、踏み台がしっかりしているからこそ、あんな高さを軽々と跳ぶことができる。ぼろぼろの踏み台じゃ、高みは絶対に目指せない。

フリーランス2年目も、心の安定を築いていこうと思う。


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