見出し画像

「比翼の鳥」と「連理の枝」

「天にあっては比翼の鳥となり、地にあっては連理の枝とならん」
これは、中唐の詩人・白居易の詩です。

連理の枝とは、別々に生えた木のどちらかの枝が片方の木の幹に伸びて刺さり、それをもう一方の木が受け入れて、細胞を同化してしまい、枝が繋がり一つになる。そんな不思議なことが実際にあることから理想の夫婦やカップルを表します。

また、比翼の鳥とは伝説の鳥で、1つの翼と1つの眼しか持たない雄鳥と雌鳥が運命的に出会い、一緒に飛ぶときは一体となり、理想の形になり、しかも離れなくなるという、やはりこれも理想の夫婦やカップルを表します。

写真の連理の枝は、私の家から10分くらいのところにあり、散歩途中に初めて見たときは驚きました。

それにしても、恐るべし比叡山坂本。

そういえば、ここには、奈良に平城京ができる前に飛鳥時代に天智天皇が大津の宮(大津京)を創っていましたね。

ある意味京都以上に歴史のある所とも言えます。

大津京  → 平城京 →  平安京

それ以外に最澄が中国から種を持ち帰って植えたという、日本最古の茶園があったり、さらに五百年前から続く伝統的な石積みの(穴太積み)発祥の地で、それを受け継ぐ穴太衆の会社が今も、ここにあります。

石積みの街

近所にある日吉大社は二千百年前に建立されて、延暦寺を守護する神社だとか(古過ぎ 笑)

日吉大社の鳥居

日本の仏教美術の恩人フェノロサの墓もあるし。

日本美術とお寺の恩人、アーネスト・フェノロサの墓

とにかく、恐るべき坂本です。

何よりも、この辺りは古墳とか霊的な場所が多すぎて、毎日が驚きの連続です。

明智光秀の菩提寺、西教寺唐門から琵琶湖を観。


着物デザイン教室(オンライン or オフライン)
https://www.jogan-kimono-design-school.com/

●成願義夫 Jogan Yoshio プロフィール
株式会社京都デザインファクトリー代表取締役
伝統文様研究家、装飾画家、アートディレクター、着物デザイナー、グラフィックデザイナー、伝統産業商品開発アドバイザー

●代表作と最近の活躍
関西国際空港の初代ウエルカムボードのデザイン。
長野県善光寺の納骨堂の納骨壇の扉デザインの他、納骨堂のデザインは多数。
サッポロビールワインラベルなど、手がけたデザインは多数多岐に渡る。

●近況
2018年、秋、成願がデザインした金属製スマホケースが英国ウェールズ国立博物館に永久保管決定。
2018年、冬、和柄をテーマにした民放テレビ番組に解説者として出演。
2019年、春、ジョルジオアルマーニビューティー主催のイベント講師に招かれる。
2019年、夏、京都駅ビルのフォトスポット四箇所のデザインを手がける。
2019年、秋、京都高島屋のバイヤー向け『伝統文様勉強会』講師を務める。
2020年、埼玉県秩父市の招きで2日間に渡り講演会と伝統デザイン勉強会を開催。
2022年、NHKのテレビ番組『美の壷』に出演。

●近年はグラフィックデザイナー、壁面装飾画家、着物デザイナー、伝統文様研究家、伝統産業の商品開発アドバイザー、講演家として、テレビなどにも出演し、幅広く活躍中。  
著書は、和柄デザイン素材集を10冊以上執筆。総販売数は40万冊を突破。
また、著書の大人の塗り絵『和柄のヒーリングぬり絵ブック』(PHP研究所発行)は、累計6万5千冊を突破していまだにロングセラーを続けている。
成願の和柄デザイン素材集は日本中のデザイン事務所に、必ず1冊以上置かれていると言われている

よろしければサポートをお願いします。 着物業界の為、着物ファンの為、これからも様々に活動してまいります。