繁盛するには理由がある
老舗の絶妙のタイミング
私の行きつけの蕎麦屋『鶴喜蕎麦』は、享保元年(1716年)創業で、今年で307年目の歴史を繋いできた蕎麦屋だ。
http://www.tsurukisoba.com/
蕎麦が美味いのは言うまでもないが、いつも感心させられることがある。
それは「蕎麦湯」の出るタイミングが絶妙なことだ。
最初は偶然かな?と思ったが、タイミングを計って出していることが最近判った。
私が最後の一口を食べようとした瞬間を見計らったように、「そば湯です」と、テーブルに置かれる。
複数で行った場合は一番食べるのが遅い人に合わされている。
それが、なんとも気持ち良い。
絶妙のタイミングで出された蕎麦湯を啜る満足感は「終わりの始まり」であり、繁盛店の極意と言ってもいいかもしれない。
その気配りは「一時が万事」、五つの『い』に現れる。
では、五つの「い」とは何か?
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