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アンチヒーロー追っかけ考察note 5

5月20日

第2話では有罪としか思えない緋山を無罪に誘導、第4話では被告の弁護人なのに有罪に誘導した。この裏には12年前の事件が起点となり5年前の事件も併せての明墨の何らかの思惑が見えてくる。12年前の裁判は明墨自身が志水を有罪に追い込んでしまった。その事件を父親の為に明らかにしたい紫ノ宮。5年前の事件は赤峰が松永を追い込んでしまった。松永を信じながら救えなかったことを悔やんでいる。ふたりは明墨の罠に導かれるように明墨法律事務所にやってきた。目的がそこに在るから来ただけで明墨との信頼関係はまだまだ程遠い。
逆にパラリーガルの青山と白木は明墨とはかなり長いつき合いのように感じる。赤峰や紫ノ宮と違い明墨が弁護士になった目的まで知っているかの様。6話からの後半はこの2つの事件が繋がり緋山が再度登場する。

第3話では富田正一郎の傷害事件の裁判で明墨と緑川は内通しているとしか思えない裁判となった。赤峰たちに見せた証拠映像は加工された物、緑川に渡した映像こそが未加工の映像だった。5年前まで明墨が検事だったとしたら、緑川と同僚だった可能性が出てくる。青山もそこに居たのではと考える。
裁判後、赤峰は自分の判断で結果を決めつける冤罪の恐さを知る。明墨を先生と呼び信頼し始め、松永の有罪を覆そうと改めて決意する。墨で落とした点が水滴でぼわっと広がった。かすかに触れ合い始めたような第3話だった。

第4話は来栖礼二の裁判。ここで紫ノ宮の父である倉田が出てくる。3件の不同意性交等事件の内3件目が作られた事件ではないかと明墨は疑う。ここで糸井一家殺害事件とも関連している倉田が出てきた。宇野とも共謀して絵里を巻き込み偽証で来栖を有罪にしようとしている。

赤・青・白・紫・黒(墨)・緑・緋(黄色みを帯びた赤)、この7つの色が撚れあって1本の糸(糸井一家の事件)になるようなイメージが湧く。

関連性を纏めると、
◇瀬古裁判官と伊達原検事正は昔からの知り合いで腐れ縁
◇伊達原と緑川検察官は上下の関係
◇瀬古と緑川も裁判を通しての知り合い
◇明墨と緑川は検事の時の同僚
◇伊達原は倉田刑事部長を圧で抑え込んでいる
◇倉田は紫ノ宮の父親(両親の離婚で紫ノ宮は母方姓)
◇紫ノ宮は12年前の父親の行動を明らかにしたい
◇赤峰は5年前のコンビニ店員松永の無罪を証明したい
◇明墨は12年前の糸井事件の志水死刑囚の無実を晴らしたい
◇明墨は12年前に倉田の家に押しかけている
◇志水の娘が牧野紗耶
◇紗耶はわんぱっぴー、ミルと関連あり
◇桃瀬礼子は生前わんはっぴーに居た
◇桃瀬の墓地(1978-2018)
◇伊達原は明墨を料亭に呼び出していた
◇伊達原と瀬古と明墨は12年前に志水を有罪にした

6話は女性副編集長の冤罪。その裁判の判断も女性、瀬古裁判官。瀬古はわんはっぴーでボランティアをしているが最後のどんでん返しで瀬古の裏の顔が見られる。どうして瀬古がわんはっぴーに居るのか? わんはっぴーには志水の娘の紗耶が居て、人見知りの紗耶に瀬古は取り入っている。どうして瀬古がわんはっぴーに通うのか、考察コメントでは紗耶の監視だという声が多い。
警察、裁判所、政治、正しさを求められるこの3つの世界が公正な判断で回っていないとしたら世の中はどうなるか、いま私たちの周りは本当に正しい公正な判断で動いているのか。人間のすることに100%は在りえないのに世の中を動かす決まりも判断する裁量もすべて不完全な人間に委ねられている。その危うさをこのドラマは広く伝えたいのかもしれない。

とても残念なことに録画残量がいっぱいになっていて第5話が入らなかった。旅行中でリアタイができずTVerで2度観たきりになってしまった。ストーリーを忘れないようにしないと!
今日は初回前の番宣回から第5話以外をもういちど観返している。観ていて気づいたのはこのドラマを制作側ははっきりと「真実とは何かと考察するミステリー」と断言していたことだった。只の犯人探しではなく日曜劇場の枠にずっと流れ続けている「家族の絆」という本題も意図的に表されている。「志水と紗耶」「倉田と紫ノ宮」という親子関係。明墨はいったい誰と家族なんだろう。桃瀬礼子の墓地に参る明墨、こちらも家族的な繋がりがあるのだろうか。7話以降に少しずつ明らかになるはずだ。

赤峰は5話から、紫ノ宮は6話から明墨に感じていた不信感が消え明墨法律事務所にも一体感が出てきた。正しいことを明かすために小さな誤魔化しは許せるという明墨のやり方にふたりは倣い始める。7話以降、この流れにスピードが出てきそうだ。
番宣回のインタビューで野村萬斎さんが「明墨と伊達原は映し鏡」だと答えていた。映し鏡とは簡単にいうと「人のふり見て我がふり直せ」という意味、自分がそのまま映るということでもないそうだ。だが、互いを意識して自分の行動に反映させていることは間違いない。

登場人物の役名はほぼ相関図に出揃った。が、ひとりだけまだの人が居る。
迫田孝也さんの役名、この役は善なのか悪なのか、考察俳優と思っているのにこんなに登場が遅くて良いのか。と考えていたら番宣回で迫田さんの役柄の動画が出てきた。既に撮影は終わっているようだ。
初回放送日の午後にオンエアされた番宣の中で映っていた迫田さんの見た目はどう考えても嫌な人、悪人だった。ラスボスじゃなければ良いけど。役名は緋山が明墨に話していた「エゴシ」なのだろうと思っている。

いい迫田さんか悪い迫田さんか?

第7話は5月26日 21時。
VIVANT の役者さんが多すぎてVIVANT の録画を全視聴したくなるほど気になっている。ネット記事のコメント欄でもVIVANTの役名が随所に並んでいる。VIVANT2を求める声も多いだろうし、それを狙ってこんなにVIVANTキャストを次々出してきたのかと制作の人たちを勘繰る気持ちも湧いてくる。

5月24日

Amazonプライムで2本の法廷映画を観た。
感想・・・どちらも賢過ぎる人の悲劇なのかな、と。

アンチヒーローを観てからのこの映画2本は、警察、検察、裁判所、法律、政治、すべて人間が扱っているものであり、人間自体が不完全なら100%は無い。すべて危ういものなんだと気づかされる。法廷遊戯での結城馨(北村匠海)が法化大学院で教授の質問に応える「有罪・無罪・冤罪の定義」が鍵となっている。

有罪か無罪かは裁判官が決めますが、
 冤罪かどうかは神様しか知りません。

北村匠海さんの昨日のインスタストーリーの言葉はこの撮影をしていた人なら出てきても全くおかしくないと思える。俳優さんとは実に重たい職業だ。

「法廷遊戯」
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真実は裏の裏にある。
最後まで続くどんでん返しが興味深かった。

「Winny」
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ちょっと優れた人は褒められる。
もっと優れた人は理解されづらい。

5月26日

これも余談。アンチヒーローにVIVANTの出演者が大量に顔を出し視聴者が歓喜している。制作側はアンチヒーローでVIVANTの潜在的な人気を見たかったのではないか。普通ならまったくストーリーの違うドラマをこんなにはっきりと匂わせはしないだろう。これはVIVANT再来の予兆としか考えられない、と秘かに思っていた。そんな折り出てきたニュースが、これ!

堺雅人『VIVANT』続編「25年6月撮影スタート26年放送」最新情報をTBSに聞いた カギを握る「長野専務」(ピンズバNEWS) - Yahoo!ニュース

2025年に撮影を初めて2026年夏期のドラマに仕立てる。アンチヒーローも2020年からの構想、今月中に撮影を終え6月16日が最終話という余裕を持った丁寧な制作が進行しているそうだ。「VIVANT2」も現在脚本作成中ということで時間をかけて丁寧に作られたドラマを私たちは観させてもらえそうだ。福田監督の思い通りの作品に仕上げていただきたい。




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