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「フリー・ザ・シルバー」運動が広がる。白髪を染めずにありのままの自分

年を取れば外見にもそれが顕著に表れるようになる。シミや皺が増えたり、ほうれい線が刻まれたり、、肌の艶がなくなったり、毛が薄くなったり、白髪が増えたりと様々な兆候が出るが、白髪の場合、薄毛と同様10代や20代の若年層にも現れる場合がある。

 これまで多くの人は白髪染めをしていたのが一般的だったが、近年は白髪を染めずに、自然の自分を受け入れるという女性たちが増え、SNSでフリー・ザ・シルバー(#FreeTheSilver)というハッシュタグで自身の白髪姿をシェアするムーブメントが起きているようだ。

白髪を染めない女性たちの#FreeTheSilver運動
 日本でも、モデルやフリーアナウンサーの女性が白髪を染めずに、自然の髪の色を受け入れている姿が注目されているが、海外でも若い女性たちが髪を染めることを止め、白髪を受け入れる自分をSNSでシェアしている。

 このハッシュタグ#FreeTheSilverと呼ばれるムーブメントは、当時26歳のマーサ・トラウスロー・スミスさんという女性により始められたそうだ。
白髪のある自分は醜くて、老けて見えるから、女として不十分って本当かしら?私はまだ20代よ。今、そんなふうに感じていたら、これからの40代や50代、60代はいったいどうなっちゃうの!?
 3年ほど前に、そんなふうに思ったマーサさんは、本当の美とは何かという人々の認識にチャレンジしてみようと、インスタグラムアカウント『grombre』を開設した。

コロナのロックダウンがきっかけで「自分らしさ」を見つける
 白髪を受け入れるきっかけとなったのは、コロナのロックダウンという人もいるようだ。

 イギリス在住の元俳優ジョージア・ザリスさん(51歳)は、去年3月にイギリスがロックダウンになり、美容院が閉まったのをきっかけに、白髪染めを止めた。

 ヘアケアCMの仕事をしていたザリスさんは、常に髪を綺麗に染め続けてきた。しかし、度重なる毛染めにより髪はダメージを受けてしまったという。

 くわえて、白髪が増え、ロックダウン中は白髪染めが思うようにできないストレスも溜まったそうだが、ある日「自然体で行こう」とふっきれた。

老いの兆候ともされる白髪を染めず受け入れることは、特に女性にとって最初は容易ではないだろう。だが、白髪を染めることを止めた女性たちは、ナチュラルな自分の姿を楽しんでいるようだ。


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