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辛いけれど熱さほどほどがありがたい、汁なし担々麺

昼は家の近所ですます。
なんか辛いもの。
けれど熱々じゃないものがいい。
例えば汁なし担々麺のおいしいやつなんていいだろうなぁ…、と思って「金蠍」ってお店のことを思い出す。

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四谷三丁目の交差点から南に向かってちょっと歩いた四谷警察署の向かいにある店。
昔は「黒蠍」って名前だった。
その名前の頃はタナカくんとたまに来ていた。それがいつの間にか名前が変わって、ボクらの中の担々麺ブームも一段落しちゃったものでご無沙汰していた。

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カウンターだけ。10席ほどの小さな店で券売機で食券を買う先払い制。カウンターを上手に使ってティッシュボックスが格納されて、雄やラー油、ザーサイなんかが並べられてる。

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気持ちよく汗をかいてくださいな…、ってこれもひとつのおもてなし。

排骨汁なし担々麺を選んでたのむ。

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食券を手渡すと「辛さはいくつにしておきましょう」って効かれる。
昔一度5辛たのんだら、食べ終わってからも汗が止まらず歩いていたらクラクラしてきたことがある。
それで今日はおとなしく2辛で注文。
厨房の奥でパチパチ、排骨を揚げる音がして麺がチャチャッと茹で上がる。
麺の上を覆ってしまう大きな排骨。
刻んだ水菜に糸がきにした赤唐辛子。炒めて味を入れたひき肉が散らかっていて辛い香りがやってくる。

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排骨をどかすとよじれたかなりの太麺で、それをソースやタレとひたすら混ぜていく。混ぜれば混ぜるほどおいしくなるのが汁なし担々麺というもので、混ぜてるうちにネットリとろみがでてきたところがやっと食べごろ。

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ゆるく縮れた太い麺。噛みごたえがあり噛むとフカッと歯茎を鎮める心地よさ。
ほどよい辛さで花山椒のしびれが鮮やか。ひき肉の甘みがタレの辛味を引き立て辛いのだけど食べやすい。食べ続けると辛さが舌の上に積もって辛さがうねる。けれど旨味や甘みも冷静に味わうことができる程度の辛さというのがありがたく、さすがお店のおすすめの辛さと納得。

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さっくりと揚がった衣が奥歯のところで散らかる感じがたのしい排骨。軽くカレーの香りが漂い麻辣味の良きアクセント。

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途中でお酢をかけるとお酢の甘みで口がスッキリするのもいい感じ。キレイに食べ終え表に出ると風がちょっと涼しく感じる。オゴチソウ。


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