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貴族の雑炊にはアイスクリームがつくのじゃ!

珈琲貴族エジンバラで朝。
家を出て大木戸門から新宿御苑に入ってグルリと遠回り。30分ほどかけて新宿門をでるとそこは四谷じゃなくて新宿の町。
ワープしたような感じがたのしく、朝から歩いたご褒美のようなココの朝食。
朝食セットは3種類。

ロールパンにサラダにハムエッグのセット。ロールパンがトーストになったセットに雑炊セット。
どれも980円。
一番のオキニイリはトーストをよく焼いてもらったトーストセット。
目玉焼きの焼き加減がいつも好みで好きなんだけど、朝の新宿御苑は涼しくて、てくりてくりと歩きつつ今日は雑炊セットにしようと思って来てみた。
ホットコーヒーをお供に選ぶ。

朝から今日はにぎやかで、半分くらいの人がパソコンを開いて仕事をしてる。そうでなければ打ち合わせ。タバコの匂いもいつも以上に強くて、昭和のオフィスのような空気がなつかしい。

お食事の準備をしますネ…、ってお冷のグラス、分厚いおしぼり。それに続いてサラダに空のコーヒーカップ、カトラリー。
まずはサラダを片付ける。
クリーミーなドレッシングにレタスにトマトにブロッコリー。千切りキャベツに紫キャベツと野菜の種類も食感もとてもにぎやか。顎を使うと目も覚める。

サラダを食べ終わった頃合いで、コーヒーを落としたサイフォンのフラスコを手に、お店の人がやってくる。カップをトレイに乗せてコーヒーをそっと注いで、はい、どうぞ。それに続いて雑炊到着。さぁ、食べる。

少量ご飯を玉子でとじたような雑炊。
海苔がパラリと乗せられて、細かく切った鶏肉、タマネギ、ネギと一緒に麦ごはん。
粘らずサラサラ。

ご飯混じりのスープを飲んでるような感じが朝のお腹にやさしくていい。
昔、歌舞伎町にこの店があって24時間営業だったとき、朝に来ると徹夜終わりのおじさんや、夜の仕事の人たちが雑炊食べて、さぁ、寝るか…、って帰っていくのをよく見かけてた。ボクにとっての朝ごはんが彼らにとっては夜食だったというわけで、歌舞伎町という町をひしひし感じたものでした。
コロナ以降、24時間営業になったりやめたり、そのときどきの状況で臨機応変。新宿の町の右往左往を映す鏡のように思えたりする。

貴族の雑炊にはアイスクリームがついてくる。

食事を終えると食器が下がり、代わりにアイスクリームの器がそっと差し出される。上にはチョコパウダーがかけられて、そのまま冷凍庫に収められていたからカチカチ。すぐ食べようと焦ると器の中でアイスクリームがクルクル滑ってスピンする。

うれしいことに、11時半までブレンドコーヒーがおかわり自由。アイスクリームがくると同時にお替わり注文。時間をかけて落としたコーヒーがやってくるときにはアイスクリームがちょうど食べ頃という具合。
アイスクリームで口を冷やして熱いコーヒーであっためる。口の中にコーヒー牛乳ができるようなたのしさにニッコリしながらぼんやり時間を無駄遣い。


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