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洗練のオーストラリア料理

九州からひさしぶりに友人がくる。もう20年以上の付き合いかなぁ…、ボクだけでなくタナカくんも仲良くしてもらっていた友人で、ボクが寂しがっていないかなぁって気遣ってくれてそれで一緒に夕食をとる。

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GINZA SIXの中にある、オーストラリア料理のお店「アイアンバーク」っていうレストランを選んで来てみる。

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入り口はいるとバーがあり、サロンを通ってダイニングルームに案内される。お店の造りは欧米によくあるタイプで、落ち着いた照明、ゆったりとした客席配置もオーストラリア的。

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案内された客席は銀座中央通りに面したテーブル。ふと通りに目をやるとちょうど真下にタナカくんが一時期働いていたイタリアンレストランの跡地がみえる。結局、彼の思い出話をしながら偲ぶお食事会になっていく。

気軽なコース料理もあったけど創意に満ちたアラカルトメニューが魅力的。好きな料理をたのんでふたりでシェアして食べることにした。

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まずオイスター。キレイに磨かれた石を舞台に殻付きの牡蠣がそっと置かれる。まるで水辺でとれたばかりの牡蠣を食べてるみたいな気持ちにさせてくれるのがオゴチソウ。

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タスマニアサーモンを低温調理で仕上げたコンフィ。ウニのフレーバーの泡やクリーム、いくらにニンジンのフリットなどをあしらって、タマリンドのカレーのような香りと一緒に味わう趣向。40℃前後といういい湯加減で調理されたサーモンはフワッと崩れてあっという間にとろける食感。スゴく上等なツナ缶みたいな食感ですねって言ったらスゴく笑われた(笑)。

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メインは肉。
ボクは牛肉のフィレ、友人はラムラックを焼いてもらった。
じっくり時間をかけて焼き、肉汁がしっかり落ち着いたところで切り分けお皿に盛り付ける。
フィレの断面のうつくしきこと格別で、ウットリします。
食べればほどよき熟成で、歯ごたえたのしくじんわり滲んで口を潤す肉汁の旨味に再びウットリとする。

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友人にひとかけもらったラムラック。牧草の匂いとでもいいますか…、野趣溢れつつも押し付けがましくはない食べやすい味。ラムはあまり得意ではないボクにもおいしく食べられる。
サイドディッシュにジャガイモ料理を2種類もらった。ひとつはフライドポテト、そしてもう一種類はマッシュドポテト。そしてこれらふたつが困ってしまうほどにおいしくびっくりしちゃった。

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フライドポテトはトリュフ塩がたっぷりかかって、表面サクサク。ところがじゃがいもの内側はほっこりとしてベイクドポテトとフレンチフライを一度に味わっているかのような贅沢な味。

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マッシュドポテトにはフォアグラバターがのせられて混ぜて食べるとトロトロ具合に拍車がかかり、体に悪いやつだなぁ…、って思いながらも止まらぬおいしさ。

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デザートメニューを見てみるとパブロバがある。オーストラリアのケーキの一つ。焼いたメレンゲにフルーツとホイップクリームをあわせて食べるケーキ。ここのはメレンゲは一口大でフルーツは巨峰のピュレとエレガントに再構築されたもの。
ラミントンはできる?と聞いたら作りましょう…、って作ってくれた。スポンジケーキでクリーム挟みチョコレートでコーティングしてココナツまぶしたラミントンのお手本みたいなのが出てきて思わず歓声あがる。オーストラリアのケーキが銀座食べられるなんてと、オーストラリアで生活していたことがある友人は特に喜んで、オーガニックコーヒーで華やかな夜の〆をした。

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思い出話に笑って泣いて、また会いましょうね…、と約束をして店を出る。


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