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出さないと入らない

先入れ先出し。
飲食店の食材管理の基本です。
先に収めた食材は先に使う。
そうしないと先に入れたものがどんどん貯まって古くなってしまうから。
目で見て状態がわかりやすい生鮮食品なんかは心がけやすいのだけど、保存期間の長い冷凍食品が化石化しちゃった…、なんてことが結構起こる。
家の冷凍庫にもいつ入れたのか見当もつかないツンドラの下のマンモスみたいな肉の塊があったことがある。
霜をとってみたら見事な霜降りの牛肉で、悔しかった思いをしました。
たまには在庫整理をしなくちゃいけません。

管理に際しては先入れ先出し。
でも仕入れにおいては「先出し後入れ」じゃないと大変なことになる。
タナカくんと一緒に住んでたとき。
当然、ボクの冷蔵庫はタナカくんの冷蔵庫でもあり、ふたりがそれぞれ買い物をして同じ冷蔵庫におさめてく。
もう大変です。
ヨーグルトが3パックもあったりトマトが10個も転がってたり。

基本3日分の食材を冷蔵庫の中におさめて、使った分だけ買い足そう…、ってルールを決めた。
でもその「3日分」という量が曖昧。
使った分、以外の食材は買い足しにカウントされないことにもなって結局、食材の買い出しはふたりですること…、ってルールを変えた。
それでも冷蔵庫の中はいつも食材でいっぱいでした。

使った分だけ仕入れるという習慣を持った飲食店は潰れない。
使えば使うほど新しい食材を仕入れることができるから、流行ってる店の食材はいつも新鮮。
…、ということですネ。

出してから入れる。

そういうルールは食材だけじゃなく、お店の他の部分にも言えるんだって経験を先日しました。
こいつら本当に無礼者…、って思った出来事。


まず出して。それからじゃないと無理だから!

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