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おひつご飯になめこ汁、カジキの塩焼き、田んぼの朝

朝ごはんを食べに代々木の「おひつ膳田んぼ」。

おいしいご飯が主役と言ってもいい業態。しかも主役のご飯が大切に扱われているのがいかにも心地よくって好きな店。
おにぎりも主力メニューのひとつで、最近、インバウンドさんが集まり行列ができている。
それで朝からやってくる。
開店時間の前に来たのに、すでに5人並んでました。
数分待って開店時間。

開店直後の店は静かですがすがしくて炊き立てご飯のおいしい香りが漂っている。焼き鮭がおいしい朝食メニューも魅力的だけど、季節の魚がメカジキ。
カジキは好きな魚です。
これは食べなきゃって御膳をたのむ。南高梅をつけました。

お店の中には魚が焼けるおいしい匂いが漂ってくる。
首を伸ばして厨房覗くと、やさしい手付きでおむすびにぎる様子が見える。
朝の厨房はスロースタート。
じっくり時間をかけて料理は出来上がる。
お膳の上はギッシリです。
ご飯を収めたおひつに塩焼きにしたカジキの切り身。
お茶漬け用の出汁にあられにわさび、山椒味噌。ご飯のお供が魅力的。黒糖ゼリーまでもがついてる。

お櫃の中からご飯を茶碗に移して食べる。
メカジキの身は歯応えたしかでおいしいジュースがじんわりしみだす。塩の塩梅が絶妙でマグロ独特のスッキリとした酸味がキリッと味の輪郭ひきしめる。

分厚いなめこがとぅるんと喉を撫でる味噌汁。
水でしっとり濡らされたおひつにご飯。しゃもじも濡れててみずみずしさにウットリします。
おひつの中のご飯は乾かず、しかも湯気が水滴になってご飯を濡らすことも防いでくれるからいい状態が持続する。
どちらも上等。

テーブル囲む人たちがたのんだ魚をちょっとづつ。
鮭に銀鱈、キンキをカジキと一緒にご飯にのせて辛子明太子を飾ってハフリ。おいしく焼けた魚で食べるご飯はまた格別です。

最後に南高梅をちぎってご飯にのせたところにあられやわさびをあしらって、お茶を注いでサラサラ食べる。
この梅干しは旨み、甘みに酸味のバランスが見事でそれで味が整う。

みんなで分けたおむすびもハラッと崩れて散らかるおいしさ。朝のゴチソウ、ありがたい。


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