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ぼんごから生まれてまるで別物になった「ぼんた」

渋谷で朝をはじめる一日。渋谷ストリームって再開発ビルの2階で朝食。
「かつおとぼんた」にやってきてみる。

もともと大塚の人気のおにぎり屋さん「ぼんご」の指導で、暖簾分けみたいな感じでやっていた。
もう10年以上も前のコト。
当時は「ぼんご弐」って店名で、場所は護国寺。決して便利な場所ではなくて2号店をたしか池袋の地下鉄駅の近くに作った。
人通りの多い場所。
それまで「にぎりたて」にこだわっていたのにパッケージに入れた作り置きおにぎりの物販がメインのお店になった。
結果、本家ぼんごとあまりにかけ離れた業態になっちゃったからでしょう…、「ぼんご」を返上。「ぼんた」になった。

渋谷のこの店も入り口脇にパッケージおにぎりを並べて売ってる。
ビルの2階でありながら、駅周辺のビルにつながる通路に面していて人通りが多いということもあるのでしょう…、案外これが売れてる。
ただ温度管理されないただの棚に並べられてるのネ。
品質劣化とか心配してなくていいんだろうか…、って思ってしまう。
せっかくのおむすびがなんだかちょっとかわいそう。
ちなみに今の店名は「かつおとぼんた」。
おでんを炊くようになったんですね。
今日も朝からおでん大根の仕込みをしてた。出汁の香りに包まれて迎える朝も乙なもの。

店内で食べるおにぎりはにぎりたて。
朝食時間帯には手軽なセットが用意されてる。
おにぎりの値段に190円足すと唐揚げ、卵焼き、漬物、味噌汁がついてくる。

鮭マヨと柚子胡椒のおむすびと、ごぼうと枝豆のおむすび選んでセットをつけた。
ごぼうと枝豆のおむすびは別に煮しめた具材をご飯に混ぜてむすぶという作り方。ご飯がしっとり仕上がっている。

どちらもやさしいむすびかた。ご飯を「握る」というとギュッと力を入れて握り固める感じがしちゃう。
寿司は握るものだけど、こういうふわっと形を整えただけのおむすびは握るのじゃなく「むすぶ」といういうのがしっくりします。
持ち上げても崩れないのに前歯を当てるとほろっとほぐれ、口の中でたちまち崩れて散らかっていく。特に海苔で巻いた鮭マヨのおむすびは儚いほどにふわっとしてる。
柚子胡椒の風味と辛味がなかなかによい。枝豆がホツホツコツコツ奥歯を叩き、ごぼうの香りが混じっていくのもオゴチソウ。

唐揚げや卵焼きは出来合い感がただようものの、あおさたっぷりの味噌汁はおいしゅうござった。

ほどよくていい。


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