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やってきたネコロボ、なくなったドクターペパー

家の近所のガストで朝食。
四谷三丁目の数少ないチェーン店のひとつで、仕事が煮詰まったときにドリンクバーを目当てにたまにやってくる。
ファミレス使いというよりもカフェ使いのほうが多くて、しかもドリンクバーにドクターペパーがあるのが好きで選んでた。
なのにひさしぶりに来たら、ソーダディスペンサーからドクターペパーがなくなっていた。
かなり残念。
もしかしたらオキニイリのしゃぶ葉からもドクターペパーは消えちゃったのか。近々調査しなくちゃ…、って思ったりした。
それからも一つ、大きな変化。配膳ネコロボがここにもいました。

人手不足はかなりのようで、お店に入ると出迎えるのは「いらっしゃいます、お好きなところにお座りください」って声ばかり。勝手に座って勝手に注文。
そのうち「いらっしゃいませ」っていう出迎えもセンサー付きのガジェットが人の代わりにするようになるんだろうなぁ…、日本人って一体どこで何を働きお金を稼いでいるんだろうって不思議になっちゃう。わからない。

ただガストのタブレットはよく出来ていて、ご飯の大小、ドレッシングの有無まで指定できるようになっている。マニュアル通りに注文をとるとり方をそのままプログラムにしたのでしょうけど、悪くないなぁ…、って感心します。

タブレットで注文できない人のために呼び出しベルが置かれてそこに「ご注文はこちらでも伺います」と書かれてる。こういうやさしさが大切なんだとまた感心。

スクランブルエッグ&ベーコンソーセージセットをご飯少なめ、ドレッシング抜きでたのみ冷たいお茶と調味料をかきあつめてくる。
陽気な音楽をならしながら料理を運ぶ配膳ネコを見ながら料理を待ってたら、なんとボクの分だけお店の人が運んでくる。

「ちぇっ、人間か」って損した気持ちになっちゃった。
なったと同時に、人がするサービスだから価値がある…、ってわけじゃないんだってしみじみ思う。
おそろしい。

メインのお皿にのっかったサラダを最初に平らげる。

ドレッシングをかけてないからお皿はキレイ。そこにご飯をパカンっと移し、ベーコン、ソーセージをひたすら細かく切り分ける。

ご飯の上に醤油をかけて、お皿の上をフォークとナイフでかき混ぜていく。徐々にフライドライスっぽくなって最後に胡椒をたっぷりかけたら出来上がり。

おいしいなぁ…、ってしみじみ思う。

スプーンひとつで食べられるという気軽さに、醤油の香り、胡椒の風味。スクランブルエッグのしっとりとした食感にパラパラご飯が混じって口の中がたのしくにぎやかになる。それにしても醤油ってなんでこんなにおいしいんだろう…、なにより気持ちがホッとする。

スクランブルエッグ用に用意されてたケチャップをお皿の縁に搾り出し、フライドライスにちょっとづつまとわせ食べる。醤油で味が整ってるのにケチャップ混ぜてもくどくならない。味が深みを増していくだけ。日本人にとっての醤油がアメリカ人にとってのケチャップ。どちらも人を安心させる不思議な魅力をもったもの。

食後にカプチーノを飲んでお腹をあっためる。ここのコーヒーマシンは出口が2つ。だから模様は両目の形。ほどよき朝のオゴチソウ。


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