仕事あがりのサラダうどん
西新宿で打ち合わせを終えて新宿駅に向かっていたら「三国一」の前に出る。
そういえばサラダうどんを長い間食べてないな、とサラダうどんの夜にする。
サラダのうどんなんて際物的って思うお店が多い中、ここはそれを真摯に作って売り続け店を代表する人気商品にまで仕立て上げた。ショーケースの中でもいい場所もらって並んでる。
うどん屋さんの商品では珍しいテイクアウトに適した商品でもあってコロナの頃にはこれに救われた人も多かったんじゃないのかなぁ…、テイクアウト窓口の花形商品になっている。
店に入ると思った以上ににぎやかで、オジさまたちが蕎麦前ならぬ「うどん前」でお酒をたのしんでらっしゃった。
オキニイリはツナサラダうどんで今日はそれにコーンをトッピング。
大きなガラスのボウルの中はすっかりサラダ。
レタスの葉っぱの上にトマトにきゅうり、スライスオニオン。
茹でたブロッコリが顔をのぞかせ、そこにたっぷり茹でとうもろこし。スライスきゅうりとマヨネーズであえたツナのオイル漬けにゆで卵。マヨネーズがぽってりのせられカイエンペパーが彩り添える。
サラダの下に箸を入れひっくり返せばうどんが出てくる。
明るい飴色。太くよじれて角張っている。噛みごたえがあり塩がしっかりきいてて、噛むにしたがい塩がうま味に変わってく。
ボウルの底にはうどん出汁。サラダはドレッシングであえられていて、最初はサラダドレッシングの味を感じる。
ところがドレッシングの酸味がひけると出汁の風味やうま味がどんどん近づいてきて最後は和食の味になる。
そこにツナマヨの濃厚な風味がくわわり、めくるめくような味の変化がたのしい一品。
そして野菜がおいしいのです。
レタスはシャキシャキ歯ざわり良くてみずみずしく、トマトはクチュッ、スライスオニオンは辛くて香り鮮やかでとうもろこしは甘くてプチプチはぜる食感がなんともにぎやか。
これは一体なにものなんだろう…、って食べるたびに思う。
日本料理なのか洋食なのか。
「サラダとうどん」なのか「うどんのサラダ」なんだろうかって思うも答えはいつも出ず、結局「三国一のサラダうどん」って結論になる。
おいしいんだからそれでよしなり、オキニイリ。
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