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モリバコーヒーのゴキゲンとガッカリ

モリバコーヒーが最近ちょっとオキニイリ。

セルフサービスのコーヒー専門店の中では安めの価格設定。
にもかかわらずしっかりとした深煎り系のコーヒーの味わい、香りが上等で客席配置もほどよくゆったり。
のんびりするのにちょうどよい。

特にライブレッドを使ったトーストが150円という手軽な値段。薄切りにしてサクサク歯切れて壊れる感じがオキニイリ。
薄切りパンたった一枚。

食事メニューというよりもお茶請けサイズというのが時間やお腹の状態を問わずたのしめ、粋でよい。
同じパンで厚切りトーストも用意されてる。けれど人気は薄切りのようで、中でもあんことバターをのっけた小倉トーストが今日も続々、注文されてた。オモシロイ。

虫養いに虫おさえ。おしのぎだとか小腹満たしと、お腹が鳴るのをおさえる工夫を人は昔からたくさんしてきた。「茶腹」なんて言葉もあって、お茶を飲めば空腹を紛らすことができはする。ただ「茶腹は一時」、すぐにお腹が空いちゃうからお茶のお供があればうれしい。

だからこういうトーストがおいしいコーヒーのお供にあるのはありがたく、なのにどうやって安い値段でお腹いっぱいを提供しようかとお店の人は一生懸命。もったいない。

甘みではなく塩気がおいしい痩せたパン。生地は粗くてカサカサで、それがこんがり焼かれることでザクザクサクサク、壊れてちらかる。マーガリンを塗ると壊れた生地がまとまってとろけていくのもまたオゴチソウ。マーガリンをたっぷり挟んで最後のひと口。背徳的にウットリします…、オキニイリ。

そしてその薄切りのライブレッドが朝のサンドイッチにも使われていて、それが大好きだったんだけど、今日来てみればパニーニなんぞに変わってた。

やわらかい。
ふかふかしてる。
口溶けがいい。
テレビの食レポをみてても、これらはすべて「おいしい」を表現する常套句。だから焼かないときでも乾いた感じのライブレッドより、ふかふかもちもちのパニーニはよりおいしい…、というコトになるんでしょうネ。

つまり今の風潮からするならば、これが正解なのだろうけどボクの好みは時流に合わない…、って言われたみたいでなんだかさみしい。

「ふわふわもちもち食感」というのをポスターでもアピールしていて、確かに食べるとパニーニがたちまちとろけて口の中でならめらかになる。
ただ食べ続けると生地がペトペト奥歯や歯茎に張り付くようになっていくのがちょっと厄介。好きじゃない。
パンを開くとレタスやオニオン、ツナマヨがかなり無造作に散らかっていて、薄くて硬いライトーストに比べて扱いやすくてはさみやすいから、気をつかなくなっちゃうのかなぁ…、って思ったりもする。

薄切りトーストは絶滅危惧種。
真っ白じゃない食パンは上等にみえないのかなぁ…、日本の食はとても独特。なやましい。

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