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あたらしい渋谷でお勉強

昨日開業したばかりの渋谷のフードホール「SHIBUYA MET」を覗きにきてみる。

ニュースでもかなり大々的に報道されていたからかなりのにぎわいで通路に人が溢れる状態。
とはいえ20軒近くあるお店が全部満席かというと、ランチタイムにもかかわらず空席目立つお店もあった。

鰻バーガーを出す店や素材にこだわりを打ち出すばかりで何を売っているのかわからぬお店。
企画倒れになりそうなお店もある上、テーブルサービス、セルフサービスいりまじりフードコートなのかフードホールなのかわからぬ施設構成もとっつきづらさを生んでいるかもしれません。

ただあたらしいコンセプトが生まれづらい今にあって冒険心に溢れるこういう施設ができるところが渋谷という街の現在地。
それに比べると新宿の街は退屈。なんだかちょっと悔しくなるようなオキニナリ。

SHIBUYA METが入っているビルに先行開業していたスターバックスの紅茶専門店でアイスクラシックアールグレイラテを飲む。

ミルクと紅茶とスパイスで出来上がっている飲み物で、けれどチャイと呼ばない。
あくまでスターバックスのエスプレッソドリンクの文脈で商品名をつけ作るところがわかりやすくてオリジナル。

ミルク、クリーム、紅茶、シロップをブレンダーで混ぜて仕上げる。つまりフラペチーノとフォームラテのちょうど真ん中が着地点…、って感じの仕上がり。甘くてなめらか。悪くない。

この業態は増えるのか?っていうとそれはわからない。
エスプレッソマシンにあたる見せ場が紅茶にないことと、ブレンダーを多用する商品構成というのが効率悪いようにも感じる。
オリジナルのスタバと並んでいたらどちらを取るか…、答えはちょっとわからない。

駅を挟んだ東側にこれまたできたばかりの超高層ビル。
その低層フロアに「アクシュ」っていう商業施設が開業してる。
手をつなぐ握手なら良し。東急不動産のお家芸「悪手」だったらどうしよう…、って思いながらやってくる。
そしたらこれがなかなか良かった。大きすぎない。威張ってもなくバカみたいな高級店も訳のわからぬコンセプト先行の店もなくってどこもがほどよい感じ。

「スパイスシアター」ってインド料理のお店にきてみる。
どこか香港の食堂風の造りのお店。
カウンターにテーブル席、オープンキッチンとインド料理っぽさはそれほどなく、ただ厨房の中のスタッフはインド、パキスタン、ネパールあたりのどこかの人。それで本物っぽさを演出しているような感覚。
メニューは創作系とでもいえばいいですか…、インド料理をひとひねりしたものが揃ってる。

チキンビリヤニをたのむとサイドに紫キャベツやニンジンのアチャールが置かれてる。
スリランカカレーによくあるスタイル。
ちょっと甘めの仕上がりで、セブンイレブンのビリヤニっておいしいんだなぁ…、ってしみじみ思わせる。

パニプリっていうインドのストリートフードがあったりするのがオモシロイとこ。
薄焼きの生地で作ったボールの中にポテトサラダとヨーグルト。パリパリ生地が壊れてポテトサラダに混じっていくのが軽快でたのしい。

ポテトサラダをたのむとあおさを周りに貼り付け薄焼き生地にのせてゆで卵と「写真を撮って」っておねだりするようなビジュアルでくる。

マルゲリータナンが推しというのも新しいインド料理を作ってやろうと思う気持ちの現われかしら。
オモシロイけどいろいろちょっと空回り。


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