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週3日、一日3時間しか開かないうどん屋

錦糸町に変わった讃岐うどん屋がある。「純手打ち讃岐うどん五郎」という店。

月水金の3日だけ、しかも営業時間はお昼時から午後3時まで。一ヶ月で40時間も営業してないこだわりの店。
大きな厨房。客席は20席もなくいい料理を心置きなく作りたいという思いでできたお店に決めた営業時間。麺体をバンバン叩く音がして伸ばして切ってお湯に放って茹でていく。茹でおきなんかしないのでしょう…、ご主人はずっと体を動かしている。

しょうゆうどんとかけうどんをそれぞれ小さいサイズで食べられるセットがあってそれのひやあつ。冷水で〆たうどんに熱いかけ出汁をかけて味わう讃岐ならでは食べ方で、それに天ぷらを追加する。

天ぷらの種類も独特。
舞茸、ちくわ、かぼちゃにイカ、ネギと昆布とあってイカとネギと昆布を選んでたのむ。
5分少々で仕上がりました。
いやはや艶っぽいにもほどのあるうどんです。

角張っていて明るい飴色。表面ツヤツヤなめらかで水をたっぷりまとってる。
麺だけ食べても十分おいしい。
噛みごたえがあり小麦の香りに自然な甘み、そして塩の味が麺から染み出してくる感覚。太いからズルンと啜り上げることはできないけれど、かわりに噛むたのしみにウットリします。
出汁醤油をかけて食べると甘みが膨らむ。ゆずの搾り汁を注ぐと香りさわやか、出汁醤油の甘みがうま味に変わってく。
辛味大根をトッピング。ヒリヒリするような辛味が不思議…、うどんの甘みを引き立てる。

薄付きながらバリバリとした衣がおいしい天ぷらは、うどんの汁につけてはじめて本領発揮。

千住ネギの白いところを太いまま揚げた天ぷらは甘くて芯がとろけるおいしさ。
出汁をとったあとの昆布を甘辛に煮て結んで揚げた天ぷらは汁に浸かるとなんともおいしい。

しょうゆうどんにイカの天ぷら。イカそのものにしっかり塩の下味がついていて出汁醤油で味が整うおごちそう。
かけだしが本当においしい。イリコの風味に昆布の甘み、しっかりとした塩の風味がひとつになって、ゴクゴク全部飲んでしまえる。

いい店だなぁ…、いばらぬお店のムードもステキ。食べてたちまちオキニイリ。


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