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ウスターソースに胡椒があるそば屋って…。

新宿からてくてく歩いて家に帰る途中でちょっと腹ごしらえ。
新宿御苑の更科に来る。

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とても普通のそば屋さんです。
多分、家族でやってるんじゃないのかなぁ…、ちょっと腰の曲がったおばあちゃまが、ニコニコしながら洗い上がったせいろの笊や木枠を天日干しする姿がなんとも微笑ましくて、贔屓にしたいって思っちゃう。
メニューも普通のそば屋のそれで、けれどオモシロイことにラーメンが旨いというので有名。

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お店に入ると昔のラーメン屋さんのような匂いが漂っている。
鶏ガラスープの匂いというのか、醤油のタレのコクに溢れる風味というのか、そば屋の匂いとは違った匂い。
それがおいしくお腹をならす。

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テーブルの上に七味や醤油もあるのだけれど、胡椒があるのが、あぁ、ラーメンを食べる人が多いんだなぁって思わせる。それにカレーも人気でカツカレーを目当てに来る人も結構いる。それでかウスターソースも置かれてる。

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一番人気はCセット。
中華にミニカレーで1000円と書かれて、中華は当然中華そば。
迷わずそれです。
タナカくんとも何回か来て、来るたびこれで、でも次はカレー南蛮を食べようねとかカツ丼もおいしそうだねっていうのだけれど、来るといつもこの組み合わせ。
多分、永遠にかつ丼は口に入れないに違いないねって言って笑った。
その通り…。

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醤油の色がしっかりとした中華そば。小さなお皿にカレーライスで、出汁がしっかりきいたいかにもそば屋のカレーって風味に味わい。
そこにウスターソースをかけて酸味と風味を整えるのがオキニイリ。カレー用のスプーンに紙ナプキンがきっちり巻かれているとこが、お店の人の律儀な性格を表してるようでニッコリ。オキニイリ。

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ラーメンはまず麺がいい。細めでストレート。茹でてチャチャッとお湯を切り、そのままスープに沈めているから麺の表面のでんぷん質がそのまま麺に残ってる。

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口に運ぶとトゥルンを唇を撫でる感じが肉感的で、小麦の香りも麗しい。
スープはなんともなつかしく、はじめてここで食べたときにもどこかで食べたことがあるなぁ…、って思ったほどに昔なつかしい中華そば。スープのうま味はドッシリしていて、醤油の香りと酸味がスープのうま味をひきしめる。

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煮豚系のチャーシューはスープに浸すととろりととろけ、なにより分厚く刻んだネギがシャキシャキと奥歯で壊れる感じもゴチソウ。気持ちもお腹もあったまる。


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