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マダムの花園でおじさん一人、ドリアを食す

新宿三丁目でランチ。ほどよき量でフルコース仕立ての食事をお行儀よく…、と「ルブラン」にくる。

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イタリア料理をベースにした軽食料理のカフェ。
瀟洒な雰囲気、教育の行き届いたギャルソンのにこやかなサービスが楽しめる店で、「マダムの花園」ってボクは密かに呼んでる。

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ビックロの向かい側にある店で、そこが三越の新宿支店だった頃からある。
数ある百貨店の中でも三越を好んで選ぶマダムが好きそうな店だから、正式には「三越マダムの花園」と呼ぶべきなんだろうけど、その三越が新宿からなくなっちゃって、花園だけが残されちゃった。ちょっとお店が寂しそう。
ちなみに銀座三越の並びに銀座店があってそこは「銀座三越マダムの花園」として今の健在。格調高くてコンサバでしかも華やか。おじさん一人じゃ気遅れします。

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白いテーブルクロスにズラリと並んだシルバー類。花柄の小さなサイズの陶器類とテーフルの上はマダム的。感心するのがナイフがないこと。フォークが大小2種類にディナースプーンにスープスプーンがキラキラ並んでいるだけ。ランチ商品はすべてナイフいらずで食べられる料理だけが用意されているというのがマダムっぽい。

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まずサラダとスープがやってくる。
シャキシャキのレタス、紫キャベツにスライスオニオン。どれもキチッと冷やされていてオレガノ風味のドレッシングで和えられている。小さなトマトを飾りにおいて、お腹の中がみずみずしくなる。コーンポタージュはぽってりと、お腹の準備が整っていく。

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パスタやリゾット、そしてドリアとメインの料理は10種類ほど。
ドリアが一番人気です。
一時期、表の看板に「東京で一番おいしいドリア」と謳っていたほどで、その謳い文句を使わなくなった今でもほとんどのお客様がドリアをたのむ。
表面のチーズが焦げたところがおいしいので、よく焼いてくださいとお願いした。

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そしたらこんがり。
スプーンで叩くとパンパン乾いた音がして、ザクッと壊れる。
まるでクレムドブリュレを食べるアメリのような気持ちでニッコリ。
ぽってりとしたベシャメルソース。
バターライスは少な目で、クリーミーなソースの味わいを心置きなくたのしめる。エビにイカ、シャキシャキ感を残した玉ねぎ、マッシュルームと具材もたっぷり。人気なだけのことはあるおいしいドリアにうっとりします。

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ソースの濃度、バターライスとソースのバランスがいいのでしょう…、スプーンを使わずフォークだけで食べられるのがおしゃれな感じ。
半分食べたらタバスコをバシャッとかけてヒーハーしながら、お腹に収める。量はほどよきマダムポーション。腹6分目というところでしょうか…、それもおしゃれでいい感じ。

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食後の別腹。胡麻の風味のブラマンジェと食後の飲み物は紅茶をもらった。ミルクティー。小さな容器にほどよき温度のスティームミルクがやってきてお腹をやさしく温める。堪能しました…、オキニイリ。


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