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男が惚れる男、男が羨ましがる男

おくればせながら「RRR」を観ました。
よかったぁ…、ひさしぶりに映画を観ること集中しほかに何かを浮気することなく3時間という長丁場を一気に観ました。
そして泣いた。
ビームとラージというふたりの男性を中心に描かれる物語なのだけど、ふたりが出会うシーンでどちらともなく手を挙げ、ボクはここにいると合図するシーンでたまらず泣いて、それからどうだろう…、10分おきには泣いていたら観終わったら目と鼻がグズグズでした。

ダンスシーンあり歌あり激しいアクションありと、マサラな内容ではあるけれど基本、男が男に惚れてしでかすさまざまを描いた作品。

もうね、この予告編をみただけで涙がでちゃう。

2年前に公開された当初から欧米では同性愛映画じゃないかと言われていたのもうなずけるほどに、惚れ合うふたりの惚れっぷりは濃厚で、日本でも印度BL映画なんていうむきもある。
でもネ…。
ボーイズラブじゃないの、漢の愛を描いた作品。
男の友情をテーマにするとどこか同性愛めいたムードになってしまうことがままあって、例えば角川映画の横溝正史シリーズの中でも一二を争う名作とボクが勝手に思ってる「悪魔の手毬唄」。
金田一耕助は石坂浩二。彼のバディー、磯川刑事を若山富三郎が演じているのだけれどそのふたりの関係性はどうみても友情を超えたなにかがありそうな妖しい気配に満ちてる。

そういえば最近、男が惚れる男は少なくなった。
男を羨ましがらせるふるまいをする男がちやほやされる浅はかで愚かな風潮があって、ボクはどうにもそういう男が苦手。
惚れられる男と羨ましがられる男の違いってどこにあるのか、ちょっと話をしてみましょう。


羨ましがられたくてする所業

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