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孤軍奮闘。ベルクは今日もがんばってます。

新宿駅の駅ビルはほぼ休業中。ベルクは一体どうなってるんだろう…、って思ってやってきてみたら、うれしいことに営業中。

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ただ2つあった出入り口のひとつはクローズ。出入りをキチンと規制中。その出入り口の潰し方が、販売用のTシャツをぶら下げたハンガーラックを置いてというのがこの店らしくてちょっとニッコリ。

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ビルそのものは休業中で、だからカード決済ができなくなってる。それで現金払いだけ。
それでもお店を開けてくれることがありがたい。
そう言えば一回目の緊急事態宣言がそろそろ終わるかというタイミングで営業再開したときも、レジが使えず現金決済だけだった。客席を極端に減らして、代わりにマルシェ風の売り場を作り食品や野菜をたくさん置いていた。

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今もそういう名残が客席のそここにあって、なんだかそれが「ここの新たならしさ」のように感じるようになっちゃった。

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いつもは朝からビールを飲んですごすごきげんな人がたくさんいた。さすがに今はそういうわけにもいかず、お店のムードはちょっと静かでおとなしい。
いつものようにビッグドッグをたのむことにして、お供をアイスコーヒーにする。

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さてビッグドッグのトッピングをチーズにしようか、それともチリビーンズにしようかとちょっと迷って、そうだ…、まよったときには両方たのめばいいんだよねと「ビッグドッグチリチーズ」。これからソーセージを茹でますから5、6分お待ち下さいとビーパー渡されテーブルにつく。アイスコーヒーにミルクを垂らしてゆっくり模様が広がってくのをぼんやり見つめているうちに、ブルンと震えて出来上がり。

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手にずっしりと重たいお皿。
ドッグロールから盛大にせり出す太くて長いソーセージ。
ぽってりと注がれロールをおいしくよごすチリビーンズの上にトロリとチーズがとろける。
そのさまつややかにして色っぽく、さて、どう食べてやろうと舌なめずり。

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まずはパキッと熱々のソーセージの端を折り、口に含むとブリンと歯切れて肉汁ジュワリとほとばしり出る。
パンと一緒にカプッと齧れば、ムチュンと歯切れて前歯がたのしい。噛み続ければ奥歯、歯茎を撫で回しずっと口を潤すおいしさ。

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一方、パンはさっくりちぎれ、生地はふっかり。ほどよい塩の加減と焼けた小麦の香りがおいしい。決して主張しすぎることなくあくまでソーセージの食感、味を引き立ておいしくしてくれる名脇役という感じ。

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チリソースはいつもながら惚れ惚れします。酸味がスッキリ、自然な甘みであとからピリリと赤唐辛子の辛みがおいかけやってくる。ときおりホツホツとなにかが砕ける感じがして、それは煮込んでソースとひとつになった豆の名残。

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とろけたチーズがコクととろみをソースにくれて肉感的に輪をかける。
最後にソーセージを残そうか。それともホットドッグらしき場所を残そうかと迷って結局、ソース、チーズまみれの真ん中近くを残す。ビールと一緒に食べたらおいしいに違いなく、緊急事態が解けたらビールをプハーッ、ホットドッグをパクっとやろうと思ってパクリ。

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口の中に溢れるおいしさ。朝の心が満ちるゴチソウ。オキニイリ。


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