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老舗という商売

家に帰る前に「アカシア」。ロールキャベツと洋食の店。

田舎から東京にでてきてこの店をみて、東京っていろんな商売があるんだなぁ…、ってビックリした店。
だってロールキャベツなんていうニッチな料理で人が呼べ、老舗と呼ばれる店になるなんて地方都市では考え得ない。
しかもお店に入るとロシア風といえばいいのか、重厚な造りでまたビックリ。

ちなみに正式には「ロールキャベツシチュー」。
白いシチューでクツクツ炊かれてやってくる姿を見ると、たしかにシチューのようでもあって、ソースでもりもりご飯をたくさん食べられるから若いときには重宝しました。

家のロールキャベツはトマト味。だからここのロールキャベツはここではじめて出会ったここの独特の味。看板にも「当店独特料理」と紹介してる。今風に言えば「オリジナル料理」というコトになるんだろうけど、時代を感じて風格もある。

ロールキャベツを一貫にいろんな洋食料理を組み合わせるのがここのおすすめ。

ハンバーグとかビーフシチューとかエビフライとかが人気のようで、けれどボクは豚ロースのオイル焼きと合わせて食べるのがオキニイリ。
今日もそうする。
まずロールキャベツにご飯が登場。

よく煮込まれてクタクタになったキャベツはスプーンでさっくり切れる。
中にはひき肉。ソースと一緒にすくいあげご飯の上にのっけてパクリ。

ソースがちょっとしょっぱくて、それがキャベツの甘みをおいしく際立たす。ご飯をもりもり食べられるのも塩の風味がしっかりしているからなんでしょう。

ロールキャベツを半分ほどお腹に収めたタイミングでオイル焼きがやってくる。

昔はちょっと厚めの豚肉を使って焼いていたんだけれど今はひらひら薄い豚肉が5枚ほど。量はおそらく変わらないけど、ざっくり歯切れる歯ごたえがなくなったのはちと残念。代わりに醤油風味のタレがしっかりからんでこれまたご飯のおかずのようにふるまう。

千切りキャベツがたっぷり添えられているのがうれしく、ありがたく、キャベツに豚肉を炒めたタレがからんでしんなりしてくるところがまた旨い。
今日のご飯は半分量で、だからお腹はキャベツで一杯。やっぱりおいしく、なつかしい。


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