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お茶と語らい氷を食べる

「茶語」と書いてチャユウって読む。
お茶の販売コーナーをもった台湾風のカフェレストラン。「お茶を通じて語り合う」というコンセプトで、前からちょっと気になっていた。

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ただちょっと入りにくい雰囲気で、なによりおじさんひとりじゃとっつきづらい感じがした。
今日は家に帰る前にお腹の虫をなだめておきたい気持ちと、お店の前のメニューに台湾かき氷の写真をみつけて、それではじめてやってきた。
テーブルクロスがかかったお店。背筋が伸びるほどよい緊張感があって、けれど同時に居心地も良い。やわらかな感じがするのです。

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気持ちはすっかりかき氷だったのだけど、かき氷をおいしく食べるためにもほどよくお腹を満たしましょう…、と海老ワンタン麺をたのんで食べる。

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これがちょっと変わった料理で、スープにジャスミンティーを使っているというのですネ。
そう言えば最近、めんつゆを水の代わりにお茶で割るとおいしいだっていうのがブームになってるらしい。
緑茶、ウーロン茶、ジャスミン茶とお茶で出汁の風味が変わる。
そんなことってあるのかなぁ…、と思ってこれを試すと不思議。
たしかにジャスミン茶の香りと渋みを感じるスープ。

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変かというと決してそうではなくて、スッキリとした味わいが今日みたいな暑い日には案外ぴったり。スープが若干緑がかっていて目にも涼しい。
ザクザク歯切れる極細麺。プリプリとしたエビ餡おいしいワンタンとどれもキチンと正統派。付け合せにキュウリのラー油あえがついてくるのも台湾的でみずみずしい。

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そして目当てのかき氷。ミルクと砂糖を凍らせてかんなで削るようにして仕上げる、だからふっくらやわらか。氷というよりアイスクリームとシャーベットの中間みたいな食感、独特。口溶けがよくて急いでたくさん食べてもキーンっと頭が痛くならないのもいい。

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マンゴーとマンゴーシロップがたっぷりで、口の中が南国になる。

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お供のお茶は龍井茶。台湾の緑茶でそれを小さな茶碗でゆっくりと飲む。ポットにたっぷり差し湯も入って、それがほどよくぬるめの温度。渋みと香りで口をスッキリさせながら、氷を味わう。おうちに帰る準備がほんわか整った。


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