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ステーキにブルーチーズを挟んでむさぼるサンドイッチ

新宿3丁目と2丁目の境目にあるビルの2階。「キャッスルロック」ってお店があってステーキを食べに何度か来たことがある。

はじめて来たときにはタナカくんと一緒に来たかったなぁ…、ってしみじみ思ったいい店で、ひさしぶりにやってくる。

大きくはないけれど居心地がよくて、どこかアメリカのダイナーレストランのようなムードがあって好き。
ハンバーガーがランチの人気。ステーキランチもあるけれど、ステーキサンドイッチっていうのが気になりそれをたのんだ。

飲み物メニューの隅っこにルートビアって手書きであって、こりゃたのまなきゃって思って選ぶ。
ケチャップにマスタードのコンテナー。
分厚く大きなグラスに氷、ルートビアはA&Wのレギュラーテイスト。プルトップを引っぱるとプシュッと湿った音がして、ルートビアの香りが噴き出す。途端にテーブルの上がアメリカになる。ちょっと薬っぽい味に細かな泡がやさしく撫でるような喉越し。ちょっと待ちます、20分弱。

お待たせしましたって運ばれてきたステーキサンド。
もうおいしいに決まっています。
2枚に切ったバゲットにレタスにオニオン、そしてステーキ。
肉の焼き加減のすばらしいこと…、表面こんがり、中はレア。
塊のままじっくり焼き上げ、休ませながら芯まで熱を入れて仕上げる。
だから時間がかかったのでしょう。
肉の頑丈な食感をたのしめるようちょっと厚めのそぎ切りにして重なり合うように並べてる。
ステーキの上にちぎったブルーチーズがのせられていて、それ以外はなにもない。とてもシンプル。

コールスローを片付けて、バゲットに乗せられたステーキをバゲットで蓋してワシっと掴んで持ち上げる。

ステーキは180g。ずっしり重い。
ステーキを手づかみするような感覚にワクワクします。バクッとひと口。
ガツンと奥歯が叩かれる。バゲットがザクッと歯切れて壊れ、それに続いて肉がむっちり。奥歯や顎をフル稼働してひたすら噛む。
焦げた脂の香ばしさ。肉のうま味に軽い酸味。しっかり中にとどまっていた肉汁が滲み出してブルーチーズと混じってまるでソースのようになってパンからポタポタ落ちてお皿を汚す。
もうね…、どうしようもないほどおいしい。

噛めば噛むほどうま味が滲み出してくる。レタスの渋みに生の玉ねぎの辛味が肉の持ち味をひきたててどんどんおいしくなっていく。
そして元気が体の奥底から湧き出してくるような高揚感に満たされる。

お皿を汚した肉汁をバゲットで拭いながらひたすらバクバク。フライドポテトもサクサクホクホクなかなか上出来。
ルートビアで余韻をたのしみお腹も気持ちも満ちました。


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