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肉は美味しく焼いてくださいとたのむのがよい!

週末の昼。新宿御苑をのんびり歩く。

新宿門からまっすぐ最短距離を歩くと家の近所の大木戸門まで10分ほどで到着する。
のんびりグルリと遠回り。30分ほどかけて公園散歩をたのしんだ。
大木戸門を出た先に「マガザンルージュ」。
フランス料理の気軽なお店。
レストランとかビストロとか言うより食堂。寡黙なシェフと気立てのよくて明るいマダム。

メニュー構成もわかりやすくてほどよい値段がいいのでしょうネ…、最近、人気があっていつもにぎやか。
今日も食事をしていたら満席になって2組外でウェイティング。
ほどよくにぎわう店では厨房仕事に勢いが出る。その勢いが料理をおいしくしてくれて、料理がおいしいと評判になるとそれが新たなにぎわいを呼ぶ。おいしくシアワセな好循環。

ステックフリッツを選びます。
まずバゲットとスープがやってくる。

ひとつお皿の上に仲良く並んでいるのがここのスタイル。
これならパン皿も必要なく、スープを飲んだスプーンをお皿が受けてくれるから合理的。
今日のスープはじゃがいもとゴボウの冷たいスープ。
ホツホツとした芋やごぼうの繊維が喉をくすぐってごぼうの香りが力強くてよきアクセント。
スープで口とお腹を潤して、バゲットひと口齧ったところでメインが到着。

ハラミのステーキにフレンチフライ、サラダが並んでひと揃え。さっぱりとしたフレンチドレッシングをまとったサラダをまず食べてさてさて肉に立ち向かう。

ほどよき厚さに整えられたハラミの肉です。「焼き加減は?」と効かれたので、おいしいようにとお願いをした今日のステーキ。
ナイフを入れるとほどよく抵抗。

ざっくり切ると繊維が若干崩れる状態。よく熟成がきいているのでありましょう…、その断面はきれいなロゼ色。ミディアムレアというところでしょうか。

口に運ぶとひんやり脂が唇濡らす。ハラミ独特のどっしりとした匂いと一緒にクチャっと潰れて肉汁じゅわり。塩がしっかりきいていて脂の甘みを引き立てる。
カラッと揚がったフレンチフライと一緒にバクバク味わってお腹が満ちていくのがたのしい。

〆にはプリン。小さな瓶に入ってなめらか。しっかり苦いカラメルで食後の口がスッキリします。オゴチソウです…、さぁ、帰る。

ところで食事をしてたらなつかしい歌が流れてきました。

ダリダとアランドロンのデュエット曲の「あまい囁き」。
デュエットと言ってもダリダが歌ってアランドロンが台詞でささやくという内容で、中村晃子、細川俊之が日本語のカバーも歌った。後に金井克子、野沢那智もカバーしていて、アランドロンの吹き替えと言えば野沢那智。よく考えたなぁ…、って思ったものです。
どのバージョンもいいのだけれどふたりだけの恋の世界に没入している感が一番強いのが中村細川バージョン。細川俊之の低音の魅力。「パローレパロレパローレ♪」ってサビの部分の悦に入り具合も最高でそれを貼ります。
「この世にたったひとつ真実があるなら、それは恋さ。ボクと君の真実」。
あぁ、カラオケで思う存分ささやきたい(笑)。


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