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大好きだったメンチカツに生姜焼き
今年も終わりに近づくと行っておきたいお店ができる。
神保町の「キッチングラン」がそういう店で、お昼を食べにやってくる。
タナカくんんが大好きだった洋食屋さん。
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メンチカツと生姜焼きの盛り合わせがなにより好きでいつもそれを食べにきていた。
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この界隈で洋食屋さんといえばキッチン南海がなにより有名。そこのひらめカツとかカレーが好きで、タナカくんを誘ってもキッチングランの方がいい…、って言っていた。
お店の人がやさしくっていいんだよね…、ってそれも好きだった理由のひとつ。
たしかにキッチン南海は男っぽくってちょっと荒っぽさを感じる雰囲気。この店はおばぁちゃまたちがサービスをするゆったりとしたムードのお店で、そういうお店が好きだった。
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注文するとカラーチップがカウンターの上に置かれる。白いチップはご飯少なめ。50円引きで900円のうれしい値段。
このメンチ生姜の盛り合わせが1番人気。
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フライヤーからシュワシュワ油が沸騰しながら揚げていく音が絶え間なく聞こえてくるのネ。
でもお店の空気は重たくなくて心地よい。
間も無く料理が出来上がり、お待たせしましたとやってくる。
少なめご飯と味噌汁ついてひと揃え。
分厚く大きなメンチカツ。
パン粉衣はザクザク揚がってゆるめのデミグラスソースがかけられている。
それでも衣のザクザク感は損なわれず、油をさっぱりさせてくれるように感じる。
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その断面のおいしげなこと。やさしく扱われて空気を含んだふっくらとした生地の間に、透明な肉汁が溢れてキラキラして見える。粗めに刻んだ玉ねぎが見え隠れするのもおいしげ。ウットリします。
食感もふっくら、軽やか。口のなかでほどけるように崩れるひき肉にパン粉のザクザク、玉ねぎのシャキシャキとした食感まじってとてもにぎやか。
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生姜焼きが中でも特に好きだったのネ。厚めに切った豚肉で脂少なめ。噛みごたえがあって生姜の香りただよう甘めのタレで焼き上げられてる。
練り芥子をまとわせながら食べるのが好きで、今日も真似して食べてみる。
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途中でとんかつソースをかけて味変。メンチカツをよくみたら玉ねぎが突き出ていました…、愛らしい。ところどころが焦げて焼かれたスパゲッティのケチャップ炒め、豆腐の味噌汁も昔のままで、今日もおいしく食べました。
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