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喫茶店のモーニングって…。

新宿で朝。ローレルという喫茶店に来る。

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新宿といえばかつては喫茶店がそこここにあった街です。
今では随分少なくなった。
スターバックスのようなお店が増えるにつれて、喫茶店の数が減る。スターバックスのコーヒーの単価と喫茶店のコーヒーの値段を比べると、スターバックスの方が高いことがほとんど。
だから吉野家のような安売りチェーンのせいで、定食屋さんが次々潰れていったのとは違った減少。
コーヒーをたのしむというスタイルがまるで変わってしまったのでしょう。
朝からやっていて、朝食セットを提供しているお店はなおさら数が減り、今では数軒を数えるほど。代わりにファストフードのお店が朝食セットを売っているけれど、やっぱりどこか違って感じる。

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世界中の飲食店は「夜から朝へ」と営業時間帯をシフトさせてる。
それはそのまま「酒からコーヒーへ」という嗜好の流れでもあって、けれどその風潮に日本だけがなかなか対応できてこない。
朝の時間帯に働く人を集めることがむつかしい…、という事情があるかもしれない。それ以上に日本の人たち。特に都会の人たちの平日の朝は忙しく、長い通勤に疲れ果てて朝食をのんびり食べるなんて気持ちがなかなか湧いてこないからかもしれない。不思議なり。

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トーストにソーセージのつくセット。サイド料理はサラダを選びコーヒー選んでひと揃え。ちなみに一階のオキニイリのテーブルが埋まってて、しょうがないから二階の禁煙席に来てみた。はじめて二階に来たけれど、窓が近くて気持ちいい。

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ナイフとフォークを紙ナプキンでキチッと包んで持ってくる。
こういうところが喫茶店的。
階段を上がるときに揺れたのでしょう。

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コーヒーがちょっとソーサーにこぼれていました。それもよし。

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トーストをよく焼いてネ…、ってお願いしたらちょっと時間がかかって来た。
一回失敗しちゃったんです。
焦げ過ぎちゃって、このくらいでよかったですか?って聞かれたトーストの見事にこんがり焦げていること。
バターをたっぷり塗り込めてツヤツヤしているところもおいしげ。千切りキャベツにレタスにスイートコーンというサラダはなかなかみずみずしくて、シャキシャキホツホツ歯ざわりがよい。
それにしても焼き切れたパンのおいしいコト。カサッと前歯で壊れるように歯切れてほろりと口の中に転がり込む。焦げた香りがフワッと鼻からぬけて漂い、噛むとザクザク、パンが崩れる。たっぷり塗ったバターがひんやり、唇濡らすおゴチソウ。

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ソーセージは膜がめくれるほどにこんがりこれまたやかれ、ムッチュンと歯切れる。練り辛子がたっぷり添えられ突き刺すような辛味が鼻から抜けていく。

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2つにきりわけたイギリスパンの上半分の上にソーセージをのっけて挟む。
ホットドッグのようなスタイル。よく焼けたパンはカサカサ乾いてて、ムッチリとしたソーセージの食感ひきたて上等な味になっていく。
コーヒーにミルクをたっぷり。そのミルクがピカピカのポットに入ってやってくるのがまたステキ。食事をしてると続々、お客様があがってくる。みんなインバウンドの人たちで世界の標準をちょっと味わう。面白い。


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