ガストにから好し
興味があってガストに来てみる。
ガストの看板に「から好し」って唐揚げ専門店の看板が併設されるようになってもう一年ほど。
そのから好しもガストと同じすかいらーくグループの店。「からあげグランプリ3年連続金賞」と誇らしげに書かれてもいる。
いろんな思惑があってのコトでしょう。
ひとつは店内の売上高が減りはじめているなか、ちょっとでもテイクアウトの売上がほしかった。不調の外食産業にあって、とんかつや唐揚げと言った揚げ物系の料理は好調。
かと言ってファミレスの唐揚げをテイクアウトしませんか…、と言っても訴求は弱くてそれで、専門店の看板をもってきた。
そうそう。唐揚げだけじゃなく同じ系列のバーミアンの冷凍餃子もテイクアウト推しになってた。在庫をいかに売り切るか…、って新たな局面に突入しちゃったということでしょう。
考えてみればもし「ファミレスグランプリ」なんてのがあってそれの金賞を3年連続でとったところでなんの説得力もないだろうなぁ…。ハンバーググランプリがあったとしてもガストのハンバーグがそこに顔を出すことはないだろうし、ファミレスという業態である以上、差別化はとてもむつかしいということなのでしょう。
目当てのから好しの唐揚げを3個たのんで、コーンスープにフライドポテト、メインにステーキと鉄板焼きご飯、ドリンクバーをたのむと2000円を超えちゃった。なんだかかなり微妙な感じ。
ドリンクバーにドクターペパーがあるのがとてもうれしくて、炭酸の状態もよくてパチパチ、飲んでたのしむ。
さて、目当てのから好しの唐揚げ。
ずっしり大きく二口から三口分ほどの大きさで揚がり具合はこんがりと、油の香りもなかなか上等。
噛むとプチュッと熱々の肉汁が飛び出してきて口をやけどさせるほど。
なかなか上出来。
この大きさといいご飯のおかずになるように濃い目の味にしたところといい今の流行りの唐揚げそのもの。
ちなみに3個で360円。一方、サイド商品として用意されている普通の唐揚げは5個で299円。まるで違った位置づけであるというのがすがすがしい。
そしてメインにたのんだ「ビーフステーキ&鉄板焼きごはんシャリアピンソース」。なかなかに仰々しい名前だけれど、ピラフの上に焼き肉のっけた…、そんな感じの腹ぺこさんがよろこぶ料理。
こういう料理を作らせるとすかいらーく系は上手です。ピラフの味で食べさせるのでなく、ステーキ肉の味わいとソースで味を決めさせる。ソースさえしっかりしていれば現場の調理段階で少々ブレが生じても、味はなんとか保てる工夫。
牛肉を全部食べたらサイドのミックスベジタブルと鶏の唐揚げを刻んで混ぜて、タバスコ少々かけまわしスパイシーなチキンピラフにして食べる。ハッシュブラウンがまた旨い。
あれやこれやと食べてみて、どれもそこそこの基準は満たしていたけれど、何が記憶に残ったか…、というとやっぱりから好し唐揚げ。そういうことよねと感心しました。オモシロイ。
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