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センレックナームにパクチー大盛り

東京駅ナカの小さなバンコク。マンゴツリーキッチンで小腹を満たす。

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もともとガパオライスの専門店としてスタートした。入り口にショーケース。売られているのがガパオライスやグリーンカレー、春雨サラダやトムヤンクン味の唐揚げと、最近、百貨店なんかにも同様の売り場ができて、パッケージなんかも洗練されてる。
それらをお皿に盛り付け直しイートインとして提供する。
ちょっとした未来の外食を体験することができるところがおもしろく、ただ、それだけではレストランとしての集客が厳しかったのでしょう。
スープヌードルが後からメニューに加わった。これが案外、男性客の気持ちをつかんだようで、結構最近にぎわっている。タイカレーとスープ麺のセットなんて作ったらもっと人気が出そうな感じ。当初のコンセプトのガパオライスの立ち位置が微妙になっちゃう恐れもあるけどそれはそれ。

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そう言えばテーブルの上に何人分ものナイフ・フォークやエコ箸がバスケットの中に無造作に収められているのがちょっと怖かったりする。特に今どき、無神経。

今日はセンレックナームをたのむ。

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平打ち、細めの米の麺にクリアなチキンスープ。
さっぱりしているのにしっかりとしたコクや旨味のあるスープがおいしくかなりのオキニイリ。
パクチー大盛りで追加する。
麺の上にはたっぷりのモヤシ。そしてパクチー。スープの味やコクを出すための鶏ひき肉がおぼろ状に固まって、揚げたネギの香りがふわっと食欲誘う。

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薄切りにした赤い叉焼。フィッシュボールがアジアの料理の風情を作る。
テーブルサイドの調味料から赤唐辛子とお酢にヌクマムを少々拝借。味を整えズルンと麺を味わい、食べる。スベスベしていてハリのある麺。やさしくしかもまるで粘らずストンとお腹の中に収まる潔さ。

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追加のパクチーどさっと入れる。途端に香りが赤道直下に向かって動く。力強くて鮮やかで、食べるとお腹の中がスッキリ、悪い何かを押し出してくれそうな爽やかな香りにウットリ。噛むとモサモサ、一緒に口にやってくるモヤシのシャキシャキとしたみずみずしさと歯触りを引き立て互いがおいしくなってく。

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フィッシュボールがなぜか好き。プルンとなめらか。魚っぽくはまるでなく、シコシコとした歯応えがしばらく持続するのがたのしい。スープに浸かった麺がじょじょにやわらかになりスープと一体になってくような感じもおいしい、オキニイリ。


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