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コーンビーフのサンドイッチに凍ったイチゴのかきイチゴ

気圧の変化が激しくて朝がなかなかはじまらない。
ベッドの中でグズグズしててもしょうがない。起き出すなにかきっかけをと、銀座ウエストを思い浮かべる。

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あのキラキラした空間でとびきりのサンドイッチを食べてるボクをイメージしたら、グズグズしてた気持ちがウズウズしはじめて、エイや!と目覚まし丸ノ内線にのっていました。
20分後に銀座ウエストでおそい朝をたのしむ人になっていた。
ハムとたまごのサンドイッチにするつもりで、でも何気なく運ばれて来たメニューを見たらコーンビーフのサンドイッチがありました。

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平日限定、1日5食。
今まで食べたことはなく、こりゃ食べなくちゃとそれにする。
塩漬けにした牛肉の繊維をほぐして作るコーンビーフ。ジャガイモと玉ねぎと一緒に炒めたこービーフハッシュにポーチドエッグを乗せて食べるのがタナカくんは好きだった。ニューヨークの最初の朝はスモークサーモンのスクランブルエッグ、2度目の朝にはコーンビーフハッシュと決まっていたなぁ…、なつかしい。

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さて銀座ウエストのコーンビーフサンドイッチ。
ちょっと厚めのパンでコーンビーフ挟んだだけ。お好みでと塩と胡椒が運ばれてくる。
ただ味はしっかりしてる。コーンビーフ自体の塩の味。牛肉の脂の旨みに赤身の味わい。コーンビーフは焼いてあり焦げた脂の香ばしさが焼けた食パンの風味に混じってなんともおいしい。

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パンは何も塗らないドライトースト。でもコーンビーフの脂でしっとり、噛むと唇が濡れるほど。牛肉を手づかみで味わっているという実感としてはもしかしたらハンバーガーより数段上かもしれないほどに、牛肉の風味やうま味を素直に味わえる見事な一品。オキニイリ。

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重たかった朝の気持ちが徐々に晴れ、甘いもので〆ましょうと季節のお菓子。
「フローズンストロベリーデザート」を食べてみる。
クープグラスでやってくる。
イチゴ色してイチゴの香りのイチゴのデザート。

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フラッペのように見えるけれど、氷にシロップをかけて仕上げるかき氷じゃなく凍らせたイチゴを削ってる。
言ってみれば「かきイチゴ」。
砕けたイチゴもあればスライスされたイチゴもあってたちまち溶けたりしばらくずっと居座ったりと、いろんな溶け心地を味わえるのがまたたのしい。

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凍ったフランボワーズにブルーベリー。ふっくらとしたホイップクリームにホワイトチョコのクリーム、ラズベリーのチョコレート。
口に含むと一瞬にしてイチゴの氷がとろけ甘い香りと甘酸っぱさにココロもとろける。シャリシャリ氷がこわれる儚さ。そこにパリッとチョコが砕けるよきアクセント。まだ知らないこんなにおいしいモノがこの世にはあるんだなぁ…、ってウットリしました。絶対好きだったに違いない。

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今日のBGMはパブロ・カザルスの渋いチェロの音。イチゴの味がボクのお腹に染み入るようにココロに染み入る名演奏。
おいしいものを食べたらすっかり元気になった。
Je mange, donc je suis。「我食べる、故に我あり」だなぁ…、って思った。食いしん坊。


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