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小さいことはいいことな店

大塚駅前の天下寿司。

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気取りのない回転寿司で普通のものが普通以上においしい「上等な普通」を味わうことができる店。
渋谷の店にはよく行くけれど、実はこの大塚のお店は特別。

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小さいんです。一階、二階とあってそれぞれ20人ほども座ると満席。にもかかわらずベルトの中には握り手2人。入り口脇にはテイクアウトコーナーと巻きずしを作る専用厨房があってお客様一人あたりの調理人の数は多い。
しかもベルトの上には寿司がぎっしり回ってる。ずっと満席が続いているから、流れている寿司をとってもほぼにぎりたてってところもステキ。

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なによりタブレットじゃなく職人さんに直接注文ができるというのがいまどきうれしい。例えばボクが「コハダをください」っていうと、それに続いて「コハダください」って3人続けて注文が出た。なんだかシアワセのおすそ分けみたいな感じでいいなと思った。オモシロイ。

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「エビとイカがおいしい回転寿司はいい回転寿司」っていうのがタナカくんの持論だった。
どれも特別なネタではなくて、どんなお店にもあって手軽な値段。
多くの店はもっと上等で威張りのきくネタをおいしくしようと一生懸命になるけれど、結局、そういうネタは高くなっちゃう。
それより普通のネタをおいしくしかも安く売ってくれれば助かる。
お客様おもいの店ってそういう店だと思うよ…、って。
たしかに「普通のものが普通以上においしい」ことは、長続きする飲食店においてとても大切な原理原則。
この店のエビはいつ来ても本当においしい。
ほどよいサイズで分厚く甘い。
イカはスルメイカ。まだなまなましく飾り包丁がキレイに入って生姜で食べる。ザクッと歯切れて最初はハリがあるもののたちまちとろけてしゃりと一緒に混じり合う。
ちなみにここのシャリは人肌。酸味がスッキリしていて旨い。大衆寿司はシャリを食べる料理でもあるから、シャリがおいしく状態がいいというのが一番うれしい。
生のホッキにパリパリ壊れるつぶ貝にコハダにブリとどれもしっかりした状態。ウニの軍艦、トロ鉄火と海苔までおいしくウットリしました。オゴチソウ。


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