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田舎のおでん、銀座のおでん①

おでんって不思議な料理です。
コンビニでも売っているほど身近なのに多様で多彩で奥が深くて、還暦過ぎたいまだにあたらしい発見に満ちている。
Wikipediaにはこんなふうに説明がある。

おでんは、日本料理のうち、煮物の一種である。
鍋料理にも分類される。
鰹節と昆布でとった出汁に味を付け、種と呼ばれる様々な具材を入れて長時間煮込む。
おでん種としては薩摩揚げ、はんぺん、焼きちくわ、つみれ、こんにゃく、大根、芋、がんもどき、牛すじ、ゆで卵、厚揚げなどがある。
おでん種、つけだれの種類は地域や家庭によって異なる。

過不足なき説明ではあるけれど、鰹節でも昆布でもない出汁で作るおでんもあるし、長時間煮込まないからおいしいおでんができるという人もいる。
トマト味のおでんやカレーおでんもおいしくて、家庭で作るおでんは自由。

おでんは室町時代に流行った「煮込み田楽」からはじまったという。
「おでん」は田楽の女房言葉なんだというのを今日調べててはじめて知った。
おでんのことを書いてみようと思ったのは、今日食べた近所の讃岐うどん屋さんのおでんが讃岐のおでんと似ても似つかぬおでんだったことがきっかけ。
まずは讃岐おでん、それからボクが育った松山のおでん、銀座のおでんの話などなど。多様なおでんの世界の話をいいたしましょう。
今日と明後日、前篇後編といたします。


讃岐おでんは串刺しおでん

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